NFTのRemint(リミント)
先週新しいコンセプトを見つけました。Homageが進めている「NFTのリミント」というものです。
好きなNFTが高くて買えない場合でも、HomageからそのNFTをリミントすることができます。Twitterのリツイートのようなもので、好きなNFTへの参照をNFTとして作成します。
NFTをアートやブランドとして考えたときに、リミントされればされるほど、オリジナルを所有することの価値が高まると言えます。そのため、早めにリミントすることで報酬をうけたり、元のNFTの所有者をサポートできる、というような使いみちが考えられます。
現状は、Foundation または SuperRareのNFTをリミントすることができ、Optimism上で実施されます。
小さな機能ですが、ソーシャルメディアが「タグ付け」「いいね!」「リツイート」などが大事になったように、NFTならではの機能が何かのきっかけになると思っています。
■ Last Week in Crypto
1.Web3 Infrastructure Startup Portal Raises $5.3M
Web3ウォレットインフラ Portal は、$5.3Mドルを調達しました。Slow VenturesとHaun Venturesなどが参加しています。
Portalは、普通のアプリをweb3対応にするためのウォレットインフラと、dappストアを提供しています。
開発者がPortalインフラ(SDK)を使うと、クリプトのアプリでなくても簡単にウォレットを組み込むことができ、そのユーザが、プロトコルやdappsに簡単に接続できるようになります。
またMPCを活用することで、シードフレーズを書き留める必要がなく、(UX的にもセキュリティ的にも)普段クリプトに触れたことのないユーザが使いやすくなります。
フィンテックのアプリなどが使うと、簡単にDeFi対応できて便利だと思います。またソーシャルメディアのアプリもウォレットを統合するなど、多くのアプリがweb3に繋がっていくのかもしれません。
2.Yuga Labs drops bitcoin-based NFT collection TwelveFold
BAYCの運営元であるYuga Labsが、ビットコイン上の新しいNFTコレクション「TwelveFold」をリリースする発表をしました。このNFTは300個発行され、オークション販売される予定です。
最近の盛り上がっているビットコイン上の「Ordinal Theoryのプロトコル」を使っています。
(inscriptionsというプロトコルで、ビットコインの最小単位である Satoshi に画像ファイルを記録し、Ordinal TheoryプロトコルでSatoshiにシリアルナンバーをつけてトラックする、ということのようです)
こういったNFTは最近「Ordinals」と呼ばれています。
このニュースレターを配信しているころには、オークションが開催されているかもしれませんが、入札はすべてビットコインで行われる予定です。
3.Adam Lyons' new startup, blockchain phone network Really, raised $18M
携帯電話のシェアリングエコノミー REALLY は $18Mドルを調達しました。Polychainがリードになっていて、米国で通信会社が調達した中では、最大のシードラウンドになるそうです。
REALLYでは、一般の人が、自分の家や会社に、5Gネットワークのための設備「ミニセルタワー」を設置することで、収入を得ることができます。
最初のフェーズ1では、事業者や認定された個人のみが運用でき、トークンで収入を得ます。
フェーズ2ではUSDで収入を得ることができる予定です。
また今年の後半には、そのネットワークを利用した携帯のサービスが開始される予定です。携帯料金の最大70%が、友人や非営利団体に共有されるというサービスになっていて、他の携帯キャリアよりも安く利用できることを目指しています。
4.Ether.Fi raises $5.3 million in funding in a bid to help decentralize staking
Liquid Stakingのプロトコルether.fiは、$5.3Mドルを調達しました。North Island VenturesとChapter Oneがリードになっています。
LidoなどLiquid Stakingのプロトコルは多くありますが、ether.fiは、ETHステーキングをノード運用者に委任しながらも、自分の鍵をコントロールできる点が特徴です。
またether.fiを利用するEthereumのステーカーには、委任したバリデータを表すNFTが付与されます。それを応用したサービスをコミュニティが作れるようになっています。
現在は、アーリーアダプター・プログラムを実施しています。
5.Helika Closes $4M Seed Funding Round To Expand Analytics Product Offering For Web3
Web3ゲームやNFTのための分析プラットフォーム Helika が$4Mドルを調達しました。
Diagram Venturesがリードで、Sfermion、Sparkle Ventures、StreamingFast、Brain Holdings、Fenbushi、Builder Capitalが参加しています。
Helikaでは、ノーコードで、ゲーム内、オンチェーン、ソーシャルメディアの分析ができます。すでにYuga LabsやTreasureなどがクライアントとして、
売上やロイヤリティデータの収集
ユーザーのウォレット活動の分析
新規ユーザーの獲得
将来のNFTドロップのミント価格を決める情報
などのために利用しているそうです。
6.Redeem raises $2.5 million to transfer NFTs over text message
Redeemは、$2.5Mドルを調達しました。
Keneticがリードし、VC3 DAO、CMT Digital、Flyover Capitalなどが参加しています。
Redeemをつかうと、電話番号だけでNFTを送信することができます。例えばブランドがユーザに、WhatsappやiMessageなどでNFTや報酬を送るということができるようになります。
このような、「クリプトの知識がない人でもNFTや暗号通貨を使えるようにする」というウォレットやインフラのプロジェクトが増えてきています。
7.Impossible Cloud raises $7 million to decentralize storage
分散型クラウドストレージのImpossible Cloudは、$7Mドルを調達しました。
HV Capitalと1kxがリードで、Protocol Labs、TS Ventures、Very Early Venturesが参加しています。
Impossible Cloudは分散型クラウドストレージで、障害に強く、50-75%のコスト削減ができることを売りにしています。
動画プラットフォームなどの、「大規模データを必要とし、かつ頻繁にバックアップを必要とする業界」がメインの想定ユーザになっています。
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