ビットコイン上でUSDTの決済
#427 Bspeak! 2026年3月9日号
予測市場の二強
予測市場プラットフォームの Kalshi と Polymarket が、それぞれ約$20Bドルの評価額での資金調達を検討していると報じられました。
昨年のラウンドでは、KalshiはSequoia、a16z、Paradigmなどが投資し、PolymarketにはNYSEの親会社Intercontinental Exchangeが投資しています。
Kalshiは年間収益は$1Bドルを突破し、この前のスーパーボウル(NFLの試合)の当日だけで$1Bドル以上の取引量を記録しました。
Polymarketはまだ米国ユーザーを制限していますが、CFTCの承認を取得し、2026年に米国向けの正式ローンチをする予定です。
CoinbaseやCrypto.comなども予測市場への参入を進めていますが、現状はKalshiとPolymarketがほぼ市場を寡占しており、UberとLyftのような二強構造になっています。
■ This Week in Crypto
1.Utexo Raises $7.5M to Launch Bitcoin-Native USDT Settlement Infrastructure
ビットコイン上で、USDTをネイティブに決済できるインフラを開発するスタートアップUtexoが、$7.5Mドルのシードラウンドを調達しました。
Tether、Big Brain Holdings、Portal Venturesがリードし、Franklin Templeton、Maven11、Fulgur Venturesなどが参加しています。
これまでなかなか普及しなかったのが「Bitcoin上でUSDTをネイティブに決済する仕組み」です。Lightning NetworkやRGBなどの技術はありましたが、複雑で運用が難しいという問題がありました。
Utexoはこれらの技術を単一のAPIレイヤーで抽象化し、ウォレットや取引所が既存のカストディやコンプライアンスの仕組みを変更せずにUSDT決済をビットコインのチェーン上で実行できるようにします。
決済は1秒未満で完了し、プライバシー保護もあるそうです。対象としては、取引所、ウォレット、決済サービス、トレード企業など大量のUSDTを扱う事業者としています。
2.New York Stock Exchange owner values crypto exchange OKX at $25 billion in new partnership
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるIntercontinental Exchange(ICE)が、取引所OKXと戦略的パートナーシップを締結しました。
この一環としてICEは、OKXに戦略投資をし、評価額は$25Bドルとなりました。
今回のパートナーシップでは、
ICE:OKXの現物価格データを使ったクリプト先物を提供
OKX:ICEの先物商品と株式をトークン化し米国ユーザーに提供
という形で、伝統金融とクリプトをつなぐインフラを構築することを目指します。ちなみにこのニュースを受けて、OKXのネイティブトークンOKBは最大58%上昇しました。
3.A16z looks to raise $2 billion for its fifth crypto fund
米VCのAndreessen Horowitz(a16z)は、5つ目となるクリプト特化ファンドとして$2Bドルの資金調達を目指していると報じられました。2022年の組成された「Crypto Fund 4」は$4.5Bドルだったので、今回は少し小さくなりそうですが、それでも最大級のファンドとなります。
4.Today we’re excited to announce our $9.5M seed round
QFEXは、$9.5Mドルのシード資金を調達しました。General CatalystのYuri Sagalov氏がリードし、Paul Graham、Y Combinatorなどが参加しています。
QFEXは、「株式・コモディティ・為替などの伝統資産を24時間取引できる取引所」を開発しています。ブローカーを介さず投資家同士が直接取引する形をとります。
さらに、伝統資産のパーペチュアル(無期限先物)を提供し、最大50倍のレバレッジを利用できます。
5.Crossover Markets raises $31 million in Tradeweb-led Series B with participation from Ripple
機関投資家向けのクリプト取引インフラを開発するCrossover Marketsが、シリーズBで$31Mドルを調達しました。
Tradeweb Marketsがリードし、DRW Venture Capital、Ripple、Wintermute Venturesなどが参加しています。
またTradewebは、自社の注文ルーティング技術で、世界中の顧客がCrossoverの暗号資産流動性にアクセスできるようにする予定です。(Tradewebは、金利、クレジット、株式、マネーマーケットなどの電子マーケットプレイスを運営する企業)
6.Akave Raises $6.65M to Build the Storage Layer for Sovereign AI
分散型ストレージAkaveは、AI向けのストレージレイヤーを開発するために$6.65Mドルを調達しました。Protocol Labs、Lightshift、Avalanche Foundation、Filecoin Foundationなどが投資しています。
Akave Cloudは、AIや分析ワークロード向けに設計されたストレージで、$14.99/TB/月となっています。
独自のL1ブロックチェーン上で動作し、データアクセスの監査ログやアクセス権限をオンチェーンで検証できる仕組みを提供します。Snowflakeなどの既存データ基盤とも統合されており、企業が既存システムを変えずにそのまま分散ストレージを利用できるようにしています。
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