Unichain
Uniswap Labsから「Unichain」というL2が発表されました。Uniswapに特化したappchainかと思ったのですが、他のスマートコントラクトもdeployできるGeneral PurposeなL2のようです。
ざっとまとめると、
DeFiユースケースや流動性のために最適化されている
OP Stackを使ったL2で、Superchain の一部になる
技術的な進化は以下の2つ
centralizedなシークエンサーを検証するvalidation network
速いブロックタイム(TEEを使ったPreconf)
シークエンサーを検証するValidation Networkは、UNIトークンをステークしてシークエンサー収益を得られるようになります。そしてシークエンサーはUniswap Labsが運営します。
ちなみにPodcastで聞いたのですが、Uniswapアプリは今後もL1や他のL2にデプロイされ続ける予定だそうです。(Uniswap v4など)
World Liberty Financial
元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏とその家族が支援するDeFiプロジェクト「World Liberty Financial」が、WLFIトークンのセールを開始するそうです。トークン供給の20%が$1.5Bドルの評価額でセールされ、$300Mドルの調達を目指しています。
このプロジェクトは、EthereumとScroll上でAave v3のフォークをローンチする予定になっていて、Aaveフォーラムでの提案によると、ETH、WBTC、USDC、USDTを貸し借りできるようになります。
またEthereumメインネットのAaveが対応できないトークンをサポートしたいそうで、金融機関との結びつきを活用するとしています。
■ This Week in Crypto
1.Paradigm invests $20 million in Ithaca, a spinoff building a Layer 2 blockchain 'from the future'
Paradigmが、新しいL2「Odyssey」を開発する企業に$20Mドルを投資したことを発表しました。
この新会社「Ithaca」は、ParadigmのCTOであるGeorgios氏がCEOを務めています。
このL2は、RethとOP Stackを用いて作られていて、特徴としては、まだ他のチームによって構築されていないEthereumの将来のロードマップに基づく機能を実装しているとのことです。
例えばより良いスマートウォレットが可能になっていて、テストネットでは生体認証などのパスキーだけでウォレットを作って、トランザクションを試すことができます。
2.Starting from scratch: A new architecture looks to challenge incumbents
新たなL1チェーン「Delta」が、$11Mドルを調達しました。プレシードはFigment CapitalとMaven 11がリードし、シードはVariantとDBAがリードしています。
Deltaのアーキテクチャは、実行とシークエンシングを、DAとSettlementから分離させ、「ドメイン」と呼ばれる実行環境(アプリ特化ロールアップやシャーディングに相当)で実行されます。
これにより、Deltaのベースレイヤーで全てのドメインがsettleされ、グローバルなステートと相互運用性をもちます。またベースレイヤーにはZK技術を直接統合して、ブリッジなしでドメイン間の相互運用を実現します。
3.Bitcoin-backed stablecoin developer Yala raises $8 million in seed funding
ビットコインを担保にしたステーブルコインを開発するスタートアップ「Yala」が、Polychain CapitalとEthereal Venturesをリードに$8Mドルを調達しました。
またGalaxy Vision Hill、Anagram、HashKey Capitalなどが参加しています。
ユーザーは「MetaMint」をつかってビットコインを任意のブロックチェーンにデポジットすることでYUをミントできるようになります。(投資家はすでに2,000BTCをデポジットすることを約束しているそうです。)
また保険機能をつくり、ビットコインの価格変動やリステーキングなどによる清算からユーザーを保護する予定です。
来年1Qにはメインネットがローンチされる予定で、ガバナンストークンである「YALA」もメインネットと同時にローンチされる予定です。
4.Figment Capital leads $3 million seed round for Semantic Layer
Semantic Layerは、シード資金として$3Mドルを調達しました。Figment Capitalがリードし、Hack VC、Robot Ventures、Bankless Ventures、Fenbushi Capitalなどが参加しました。
Semantic Layerは、「アプリケーション固有のシーケンシング(ASS)」のツールを開発しています。これによってMEV流出を減らし、dAppsが悪意のあるトランザクションを検出できるようにします。
「Trendies」というプロジェクトが、$1.75Mドルのプレシードを調達しました。Archetype VCがリードし、Base Ecosystem Fundなどの支援を受けています。
ユーザーは、ミームの作成やコンテンツへの「いいね」、トークンのステーキングで報酬を得ることができます。
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