■ This Week in Crypto
Alongside チームが開発する Universal が、$9Mドルを調達しました。a16z がリードで、Coinbaseも参加しています。
このプロジェクトは、uAsset という新しいラップドトークンの標準を開発しています。
従来のラップドトークンは、資産をスマートコントラクトにロックして、それの疑似トークンを別チェーンにブリッジする仕組みでした。
一方 uAssets は、中央管理型カストディ(具体的にはCoinbase Custody)をつかって、既存のトークンをバーンし、新しいチェーンでミントする、という方式を取ります。
そしてプルーフ・オブ・リザーブのシステムがあり、Coinbase Custody に保管されている裏付け資産を証明することができます。
現在 DEX(Aerodrome)やレンディングプロトコル(Morpho) でも活用されていて、将来的には EVMチェーン以外への展開も計画してます。
ちなみにAlongside はもともと「暗号資産インデックス投資プラットフォーム」でしたが、Universal へフォーカスを移していくようです。
2.Curve Finance founder raises funds at $50 million token valuation for new project Yield Basis
Curve Financeの創業者マイケル・エゴロフ氏が、新プロジェクト「Yield Basis」を立ち上げ、$5Mドルを調達しました。(トークン評価額は$50Mドル)
Yield Basisは、インパーマネント・ロス(IL)を軽減しながら、利回りを得る仕組みを開発しています。
流動性プロバイダーは、自動的にCurveのステーブルコイン「crvUSD」を借り入れて、BTC/USDなどの取引ペアで流動性を提供し、レバレッジをかけることにより、インパーマネント・ロスを抑えつつ、取引手数料の収益を増やすことを目指します。
借入コストやリバランスコストが高くなるリスクもあるため、CurveのAMMを使って、取引の活発なエリアに流動性を集中させることで手数料収益を最大化したり、crvUSDの借入金利とAMM手数料の一部をリバランスコストに充てることで、継続的に高いパフォーマンスをねらうようです。
バックテスト結果によると、BTCやETHをつかって、2019年1月~2024年11月の間で平均20.5%のAPRを記録し、2023年1月~2024年11月の期間では9%、2021年の強気相場では最大60%のAPRという結果になっているそうです。
3.Fluent Labs raises $8 million in funding led by Polychain Capital to build blended execution network
Ethereum L2 の Fluent が、$8Mドル を調達しました。
Polychain Capitalがリードで、Primitive、dao5、Symbolic Capitalなども参加しています。
Fluentは、Wasm、EVM、SVM の各VMのアプリを統合するL2をつくっていて、開発者がより自由にアプリを設計することができます。
また並列処理により、各VM間の統合をスムーズにすることで、高性能・低コストのアプリ利用 を可能にします。
EVM/SVM間でのトークンスワップや、ERC20トークンとSPLトークンのクロスチェーンでのフラッシュローンなどのユースケースを実現する予定になっています。
4.Tether leads $10 million funding in cross-border payments firm MANSA
クロスボーダー決済サービス企業「MANSA」が、$10Mドルの資金調達をしました。Tetherがリード投資家となっています。
MANSAはUSDTを使ったサービスで、企業が国境を越えた支払いをよりスムーズにできるようにします。
特に新興市場の決済企業に向けて、USDTでのリアルタイム決済と即時送金を提供することを目指します。
5.Bitcoin staking platform Acre raises $4 million at $90 million token valuation
Bitcoinステーキングプラットフォーム Acre は、$4Mドル を調達しました。
Draper Dragon、Big Brain Holdings、Orange DAO などが参加しています。
BitcoinベースのDeFiプロジェクトを支援するプラットフォームで、ユーザはBTCを預けることでBTCを複利で増やす仕組みを提供します。
預けられたBTCは tBTCを通じて管理され、51-of-100マルチシグ のセキュリティをもちます。
6.Blockaid closes $50 million Series B to expand its machine learning security offerings
セキュリティプラットフォーム Blockaid は、シリーズBで$50Mドル を調達しました。Ribbit Capital がリードとなっています。
Blockaidは、Coinbase、MetaMask、Stellar、Uniswap、World App などの主要プロジェクト向けにサイバーセキュリティ技術を提供しています。機械学習モデルで、トランザクションやアプリの接続をスキャンして、危険を検出します。
これまでに7,100万件以上の攻撃をブロックし、1,500万以上の悪意のあるアプリを特定しています。
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