■ This Week in Crypto
1.Time.fun raises $3 million seed round led by Brevan Howard Digital
time.funというプロジェクトが、シードで$3Mドルを調達しました。Brevan Howard がリードし、Coinbase Ventures、Breed VC、Zee Prime Capital、Maelstromなどが参加しています。
time.funは、クリエーターの時間をトークン化して、それを交換できるプラットフォームを開発しています。
ユーザーは、時間トークンを持っていると、クリエイターとDMや通話をすることができ、クリエイターは時間トークンが販売したり交換の手数料を得ることができます。
価格に関しては、供給量をもとにトークン価格が決まる「ボンディングカーブ」のモデルを使っています。
またTime.funは、今後独自のトークンを発行する予定になっています。
Chainboundが、$4.6Mドルを調達しました。Cyber Fundがリードし、Maven 11、Robot Ventures、Bankless Ventures、Anagramなどが参加しています。
Chainboundは、Preconfirmationsプロトコルであるboltを開発しています。
Preconfirmations(通称Preconf)は前に少しポッドキャストで触れたかもしれませんが、ユーザがEthereumの12秒のslot timeを待たなくて良いように、builderやproposerがユーザに対して「あなたのトランザクションを必ず含めます(or 実行します)」という約束をすることができるプロトコルです。
Chainboundのboltでは、Ethereumのproposer(バリデーター)がユーザにこの約束をします。そして約束を破ればステークされたETHがスラッシュされるというリスクがありますが、そのかわりバリデータは追加の収益を得ることができます。
そのためflashbotsのmev-boostのような、バリデータ用のソフトウェア(通称サイドカー)とも言えます。
そしてアプリやウォレット側がboltを使うと(エンドユーザはトランザクション実行から数百ミリ秒で✅マークをうけとることができるため)良いUXを提供することができます。
OneBalanceは「エンジェル&コミュニティラウンド」で$5Mドルを調達しました。様々なプロジェクトの創業者が参加しています。
OneBalanceはブリッジする必要のない世界を目指して「クレディブル・アカウント」というアカウント(ウォレット)を作成するためのプログラムを開発しています。
既存のアカウントを拡張し、コンセンサスメカニズムなしにいろいろなコミットメントができようにし、複数チェーンの残高を1つの残高に集約したり、どのチェーンのどのトークンでも支払い可能にしたりすることを目指しています。
現状はアカウントをつくれることができるので、招待リンクをおいておきます。
4.Stablecoin money movement firm Bridge raises $58 million in funding
Web3決済企業のBridgeは、合計$58Mドルを調達しました。Sequoia、Ribbit、Haun Venturesなどの投資家が支援しています。
Bridgeは、元CoinbaseとSquareの人が創業した企業で、ステーブルコインをつかった支払い、国際送金、外貨両替などのサービスを提供しています。
USD/EUR、USDC、PYUSD、USDTを簡単に変換できるAPIを提供しています。また発行機能もあり、開発者がドルからステーブルコインを発行しアプリ内で活用することもできます。
また各国のローカル通貨からステーブルコインにするサービスは、SpaceXなどの企業でも利用されているそうです。
5.Solana Optimistic Network raises funds in a 'cobuilder' round without participation from VC firms
Solana Optimistic Network(SOON)が、資金調達を発表しました。Solanaの共同創業者や、Celestiaの共同創業者、Coinbase Venturesの人などが参加していて、VCの参加はありません。
このプロジェクトは、「SOON Stack」と「SOON Mainnet」を開発してます。名前から想定できますが、それぞれOP Stack と OP Mainnet の SVM(Solana VM)版です。
そして将来は Optimistic(fraud/fault proof)ロールアップから、ZKロールアップに移行する予定だそうです。
6.Solana restaking protocol Solayer reaches $80 million valuation with $12 million seed round
Solanaリステーキングプロトコル「Solayer」がシードで$12Mドルを調達しました。
Polychain Capitalがリードし、Hack VCやMaelstromなどが参加しています。
Solayerは、おおまかにいうとEigenLayerのSolana版です。
ユーザ側からみたら、ステーキングされたトークンを、他のプロトコルにさらにロックすることで追加報酬を得ることができます。
ステーブルコインのプロトコル「Level」は$3.6Mドルを調達しました。Polychain CapitalとDragonflyがリードし、Robot Venturesなどが参加しています。
このLevelは、lvlUSDというステーブルコインを開発しています。これはrestakeされたUSDトークンが担保になるステーブルコインです。
例えば、USDCやUSDTなどをEigenLayerのようなリステーキングプロトコルにステーキングして、リステーキング利回りを得る際に生成されます。
8.Edge Matrix Chain raises $20 million in funding led by Polygon Ventures, Amber Group
Edge Matrix Chain(EMC)は $20Mドルを調達しました。Polygon VenturesとAmber Groupがリードしています。
EMCは、AI向けのアプリに特化したL1ブロックチェーンを開発しています。
またNvidiaのGPUをトークン化することを提案し、提供するユーザが利益を得られるようにします。現在はテストネットインセンティブプログラムが始まっています。
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