TempoがCommonwareに出資、共同開発へ
#411 Bspeak! 2025年11月10日号
■ This Week in Crypto
StripeとParadigmがすすめるブロックチェーンTempoが、ブロックチェーン開発チームCommonwareに$25Mドルを出資しました。
Commonwareは以前、HaunとDragonflyをリードに$9Mドルを調達しています。
コンセンサスアルゴリズムをライブラリとして開発していて、Cosmos SDKやOP Stackのようなツールキットよりも、柔軟性の高いブロックチェーン開発用ライブラリになっています。
またCommonwareは、自社のライブラリのデモとして、高速でミニマルなブロックチェーン「Alto」も開発しています。
Ethereumの初期開発者たちによって設立された「Solving-as-a-Service」のスタートアップ Sprinter が、$5.2Mドルのシード資金を調達しました。
リード投資家は Robot Ventures で、Uniswap Labs Venturesなども参加しています。
Sprinterは、ユーザーに代わってオンチェーンアクションを実行するSolverの性能向上のためのプロトコルです。
以下の2つの主要プロダクトがあります。
Sprinter Stash:信用プロトコルで、担保不要でSolverやマーケットメイカーに流動性アクセスを提供する
Sprinter Solve:dAppsやウォレットにRFQ(見積もり依頼)ベースのスワップAPIを提供する
USDCを預け入れてSolver手数料を得ることができます。またSPRINTトークンが発行され、流動性の提供者や、Solver、コミュニティ参加者向けにインセンティブが設計されています。
3.Cross-chain trading app Fomo raises $17 million in round led by Benchmark
クロスチェーン取引アプリ「Fomo」が、BenchmarkのリードによるシリーズAで$17Mドルを調達しました。
Fomoは「最大のクロスチェーン取引アプリ」を自称していて、ベータ版の6ヶ月間で$700Mドル近い取引量を処理し、12万人以上のユーザーと3.5万人以上のトレーダーがいます。
ブリッジやガス代を気にせずに複数チェーン上で単一残高を維持できるUXを提供しています。
取引手数料は一律0.5%、Solanaでは最低$0.95ドル、BaseやBNB Chainでは最低額なしとしています。
Arx Researchが、ステーブルコインと法定通貨の両方に対応した決済端末「Burner Terminal」を開発するために、シードラウンドで$6.1Mドルを調達しました。
Castle Island Venturesがリードし、Inflection、Placeholder、Seed Club Ventures、1kxが参加しています。
開発するBurner Terminalは、ステーブルコインと法定通貨の支払いをうけつけるデバイスです。従来のカード決済と互換性を持ち、Flexaネットワークとも統合されています。
スマホや専用カード、QRコードを使って「タップして支払う」ことができ、WiFiとLTEを搭載し、どこでも使用可能です。
アメリカで今月にローンチ予定で、2026年初頭には本格的な商用展開、さらにEUや中南米にも拡大予定です。
ちなみにBurnerカードは前に知り合いにもらったのですが、ギフトカードとしてはぴったりなものでした。今回のターミナルによって小売店舗への展開が期待できます。
5.Paradigm leads $6 million seed round for Harmonic, aiming to help Solana reach Nasdaq speed
Solana向けのインフラ開発を行うスタートアップ「Harmonic」が、Paradigmリードで$6Mドルのシード資金を調達しました。
複数のブロックビルダーからリアルタイムでブロックを選べるブロック構築システムを開発していて、Solanaの高速性をさらに引き上げることを目指しています。
Solanaの現在の仕組みでは、バリデーターが順番にリーダーとなってブロックを生成していますが、Harmonicはこの仕組みに代わり、複数のビルダーの提案をリアルタイムでオークションし、より最適なブロックを選べるようにします。(例えばMEVを含まないブロックを好むなど)
ステーブルコインを活用した決済プラットフォーム「Zynk」が、シードラウンドで$5Mドルを調達しました。リード投資家はHivemind Capitalで、Coinbase Ventures、Alliance DAOなども参加しています。
Zynkは「事前資金不要で即時決済可能なクロスボーダー決済」を目指しています。
USD、EUR、AED、INR、MXN、PHPといった複数通貨での即時決済に対応し、Web2/Web3決済企業にシームレスな統合を提供します。
7.Paradigm leads $7.6 million seed funding round for perp DEX aggregator Liquid
パーペチュアルDEXアグリゲーター「Liquid」が、Paradigm主導で$7.6Mドルのシード資金を調達しました。
Hyperliquid、Lighter、Ostiumなど複数のパーペチュアルDEXを統合するアプリになっていて、トレードや利回り、リスク管理、分析を一つのプラットフォームでできます。
すでに$500Mドル以上の取引量を記録しており、約7%の利回りを得られるHyperliquidのボールトも提供しています。
モバイル中心の設計で、ポジション清算の警告通知なども搭載しています。
🎙 ポッドキャスト
ぜひ今週分をシェアお願いします🎉
☕ Twitter: @CoffeeTimesTW
☕ バックナンバー: Substackのアーカイブからご覧ください。



