■ This Week in Crypto
1.Coinbase Ventures invests in Ampleforth's flatcoin technology, SPOT launches on Base
Coinbase Venturesが、Ampleforthが開発するフラットコインであるSPOTに、$1Mドルを投資しました。
フラットコインとは、「インフレに対応できる性質をもつコイン」のことで、ステーブルコインのように法定通貨にペグするのではなく、物価上昇を反映するように設計されているものです。
このコンセプトは、Coinbaseの創業者Brian Armstrong氏が1年前に、「いま作りたいクリプトスタートアップのアイデア Top10」を共有したときに、はじめに触れられていました。
フラットコイン….「ステーブルコインは、フィアットと同じようにインフレの影響を受けたり、差し押さえされる可能性がある。よりよいのは非中央集権的で(検閲に強く)、かつ消費者物価(例えば米国のCPI)に連動するものがよい」
Ampleforthといえば、リベースによって供給量を調整して価格を安定させるAMPLというコインを開発していますが、このAMPLを担保として、低ボラティリティのデリバティブのSPOTと、高ボラティリティのデリバティブがstAMPLが生成できるようになります。
SPOTはすでにEthereum上でローンチしていますが、Base上でもローンチ予定になっています。
ちなみに上であげたBrian Armstrong氏の10個のスタートアップアイデアについては、当時ポッドキャストで話しているので、聴いてみると面白いかもしれません。フラットコイン以外をあげると、
オンチェーンのレピュテーション
オンチェーン広告
オンチェーン資金調達
タスクのマーケットプレイス
プライバシーL2
P2P取引所
オンチェーンゲーム
現実世界の資産のトークン化
Network States
があげられています。
2.Blockchain Startup Rome Raises $9M to Serve Ethereum Layer-2s Through Solana
Solanaをシークエンサーとして利用できるようにするネットワークRomeが、$9Mドルを調達しました。
Hack VC、P2 Ventures、HashKey、Bankless Venturesなどが参加しています。
Ethereum L2がSolanaを利用できるようにすることを目的としていて、シークエンサーだけでなくDAについてもSolanaを利用し、ガスコストを削減することを目指しています。
今月からクローズドのネットワークが開発者に公開され、2024年末にテストネット、2025年半ばにメインネットのローンチが計画されています。
3.Dora Announces Close of $5.5M Early Stage Funding Round co-led by Dragonfly and Lemniscap
検索アクションエンジンのDora が$5.5Mドルを調達しました。
Dragonfly CapitalとLemniscapがリードし、Robot Ventures、Ethereal Ventures、Maven11、などが参加しています。
マルチチェーン検索エンジンで、Ethereum、Arbitrum、Base、Celo、Scrollなど20以上にチェーンをサポートしています。具体的には、
マルチチェーンのエクスプローラー
トークンやNFT情報にアクセスするためのAPI
スワップやミントなどのトランザクション機能
組み込みウォレット
などを提供します。
Term Labsは、$5.5Mドルを調達しました。Electric Capitalがリードし、Maelstrom、Ava Labs Blizzard Fundなどが参加しています。
Term Labsは、機関投資家むけの固定金利のレンディングプロトコルを開発しています。アーリーアダプターのための招待制の報酬プログラムを予定しています。
5.Token distribution protocol ZAP reaches $100 million valuation with latest funding
Blast上のトークン配布プロトコルZAPは、$15.1ドルを調達しました。3つのラウンドの合計の金額で、
0.9Mドルのシード・ラウンド
2.1Mドルのプライベート・ラウンド
12.1Mドルの「Vaultセール」(FDV = $100Mで現在実施中)
で調達をしていて、プライベートラウンドは、Rarestone Capital、Cypher Capitalなどが参加しています。
最後のVaultセールに関しては、実質ICOのようなものですが、購入者にはZAPトークンの排出や、他のプロジェクトのエアドロップなどが与えられます。もしすべて売り切れたら$50Mドルの資金調達になります。
ZAPはBlast上で、評判ベースのトークン配布プロトコルを開発しています。Blast上のプロジェクトとのソーシャルやオンチェーンのやり取りに対して報酬を配布することができ、Thrusterなどのプロジェクトとパートナーシップを結んでいます。
6.After launching Telegram clicker game, Pixelverse raises additional $2 million
Telegramベースのゲームを開発するPixelverseが、$2Mドルを調達しました。Galaxy Interactiveなどから調達しています。1ヶ月前には$5.5Mの調達を発表していて、Delphi Ventures、Merit Circle、Mechanism Capitalなどが参加しています。
TONブロックチェーンを使って、Telegramアプリからタップして稼げるゲームPixelTapなどをリリースしています。
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