株式トークンとRobinhoodチェーン
Robinhoodが、EUユーザー向けに米国株式トークンを発表しました。
TeslaやAppleなどの株式トークンに投資できるようになります。現状はArbitrumブロックチェーンを使っていて、配当金もアプリ上で受け取れるとあります。
またパーペチュアル先物取引や、EthereumとSolanaのステーキングも開始しました。
それだけではなく、独自の「Robinhoodチェーン」を開発していることを発表しました。ArbitrumベースのL2となっていて、現実世界の資産に特化したチェーンを目指すとしています。
このインタビューによると、Arbitrum は、Robinhoodチェーンのシークエンサー手数料の10%を得るというビジネス内容になっているそうです。
OptimismとBaseのビジネス関係と同じようなものだと思うので、想像ですがArbitrumはそれなり量のARBトークンをRobinhoodに渡しているのだと思います。
■ This Week in Crypto
1.Permissionless prediction market XO Market raises $500K in pre-seed round
XO Marketが、Cyber FundとDelphi Venturesがリードで$500Kドルのプレシード資金を調達しました。
XO Marketは、予測市場のアプリチェーンになっていて、Celestiaを使っています。
誰でも予測市場を作ることができ、報酬を得られる仕組みもあります。トークンも自由にえらぶことができ、コミュニティが自分たちのトークンをつかった予測市場を立ち上げられます。
予測市場における結果判定について
同じ予測市場のPolymarketは、ブロックチェーン外の情報を安全にもってくるときの手法として、UMAオラクルを使っていますが、オラクル攻撃の問題がつきまといます。
一方XO MarketではAIを活用したオラクルを使って、信頼できるAPIやアルゴリズムによって結果判定をするそう。
それでも判定がおかしいとされるときには、ステークしたトークン保有者からランダムに投票者が選ばれ、投票がはじまり、多数決で判定がきまります。少数派に投票したトークンがスラッシュされることで、攻撃を防ぐ仕組みになっています。
またニッチな市場でも流動性が確保されるように、AMMのような仕組みを導入していて、取引量の増えると徐々に流動性がふえていくようです。
2.Limitless Raise $4 Million Strategic Funding, Launch Points Ahead of TGE
予測市場「Limitless」は、$4Mドルを調達しました。
プレシードとあわせて、合計$7Mドルを調達し、Coinbase Ventures、1confirmationなどが参加しています。
またアドバイザーとしてBitMEX創業者Arthur Hayes⽒が参加し、彼のファミリーオフィス「Maelstrom」も出資しています。
Limitlessは、Baseチェーン上で予測市場で、BTCの短期価格を予測する市場で、ローンチ直後に$250Mドル以上の取引高を記録しました。
いまはトークンローンチに向けて、ポイントプログラムが開始されています。またスマホ用のUIもリリースされ、「次の1時間や1日の価格変動」に手軽にベットできるようになっています。
3.Thesis Acquires Lolli to Expand Bitcoin Rewards Ecosystem
Bitcoinリワードプラットフォーム「Lolli」が、ベンチャースタジオThesisに買収されました。(Thesisは、Fold、Mezo、tBTCなどビットコインに関連する複数のプロジェクトを手掛けています。)
Lolliは店舗やゲームが、ユーザーにBitcoinをキャッシュバックすることができるアプリで、これまで$20Mドル以上のビットコインを還元してきています。
この買収によって、稼いだビットコインを、DeFiで使ったり支払ったりできるという循環ができるようになります。
4.Coinbase buys token manager Liquifi as crypto M&A heats up
Coinbaseがトークン管理プラットフォーム「Liquifi」を買収しました。これで2025年のCoinbaseの買収は5社目となります。
Liquifiは、(権利確定スケジュールにあわせた)トークン配布に使うことができる便利なツールで、Uniswap、OP Labsなど色々な企業で使われています。税務処理の機能もついています。
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