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音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

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音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

#192 Bspeak!2021年8月23日号

TheCoffeeTimes ☕
Aug 22, 2021
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音楽NFTのプロジェクト『Catalog』

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■ Last Week in Crypto

1.Looking Forward

音楽NFTのプロジェクトCatalogが、$2.2Mを調達したことを発表しました。1confirmationをはじめ、Inflection、Delphi Digitalなどが投資をしています。

Catalogは、音楽NFTのマーケットプレイスで、アーティストが音楽を売り出し、オークションをすることができます。これまでに100人以上の独立アーティストが登録し、累計で$200,000ドル以上の収益を得ています。

ここで販売される音楽NFTは、「カタログ・レコード」と呼ばれていますが、購入者にDiscordへのプライベートチャネルへの招待などをアーティストが自由に特典をつけることができます。そしてアーティスト側は収益を100%手に入れることができます。

 

スライスという機能

またこのNFTは、Zoraプロトコルを使った「zNFT」のため、所有権が移るたびにアーティストは報酬を得ることができます。

さらにZoraプロトコルのおかげで、「スライス」という機能もあります。入札するときに、金額をオファーするだけでなく、スライスを何パーセントにするかを設定して入札することができます。

これは何かというと、「もし私のオファーを受け入れたら、将来私がこのNFTを売ったときに、あなたにも○○%の取り分がありますよ」と、NFTを売ってる側に対して伝えることができる機能で、○○%の部分がスライスになります。

例えば、自分がある音楽NFTをもっていると想定して、以下2つのオファーがあったとします。

  • Aさん:オファー金額が1ETHで、スライスが0%の入札

  • Bさん:オファー金額が0.5ETHで、スライスが50%の入札

この場合、Bさんからのオファーを受けたほうが、将来的には収益が高くなる場合があります。なぜなら、もしBさんが将来NFTを売った場合に、その50%が入ってくるからです。

特に、Bさんの過去の履歴を見たときに、うまくNFTをキュレーションして売っている人だとわかれば、Bさんのオファーをとったほうが良いとなります。

入札をする側からしたら、評判が良いと、スライスを利用して交渉を進めやすくなるため、キュレーションを続けるモチベーションにもなります。

 

コミュニティのオーナーシップ

Catalogは、音楽アーティストが中抜きなしに直接収益を得られるようにすることがビジョンとなっていて、コミュニティのオーナーシップも謳っているため、アーティストやユーザで所有していくプラットフォームにしていきたいようです。

 

2.Twitter Picks Crypto Developer Jay Graber to Run Decentralized Social Media Wing

Twitter主導の分散型ソーシャルメディアのプロジェクト「Bluesky」は、元Zcash開発者ジェイ・グラバー氏をリーダーに任命したことを発表しました。

 

InterRep

ジェイ・グラバー氏は、2018年10月までZcashの貢献者として活動し、その後Ethereum財団から助成金を獲得して、「InterRep」というプロジェクトを進めています。

Blueskyと直接関係するのかはわかりませんが、InterRepでは、ソーシャルメディアのアカウントが「評判の良いか」を確認できることを目的とし、プライバシーと分散化に重点を置いています。

 

評判の良いアカウントを証明するNFTバッジ

Twitterを使っている人は経験があるとおもいますが、何かしらのクリプト系サービスをTwitterIDで利用する場合、EthereumアドレスとTwitterアカウントを紐付けるためにあるツイートを求められることがあります。アプリ側は、それを確認してアイデンティティ認証しています。しかしこの場合、情報がパブリックになるので、プライバシーを保護することができません。

そこでInterRepでは、プライバシーを保護し、Twitterの評判をWeb3アプリからよりアクセスしやすることを目標としています。現状のプロトタイプでは、中央集権的なサーバをブリッジとして使用するというシンプルな方法で、

  • 評判の良いTwitterアカウント(条件はこちら)を単一のEthereumアドレスにリンクさせる

  • その関連性をプライベートに保つ

  • Ethereum上でNFTとしての「バッジ」が発行され、チェーン上の評判を簡単にチェックできる

  • APIが用意され、Twitterアカウントの評判をチェックできる

というプロトタイプになっています。

現在はArbitrum Oneと、Ropstenテストネットで展開されています。

プライバシーを確保するために、分散性を多少犠牲にしていますが、将来的には分散性とプライバシーの両方を改善するためのアイデアもあるそうです。

 

将来

バッジはNFTなので、購入したり、貸し出される可能性もありますが、どのように入手したとしても、1つのTwitterアカウントにつき、1つのユニークなバッジしか発行できないようになっています。InterRepのような評判システムが普及すれば、

  • バッジを担保としてDeFiで貸しだす

  • 新しいソーシャルネットワークにアクセスするためにバッジを使う

  • バッジを持っているアドレスにのみエアドロップする

などのユースケースが出てくるかもしれません。

また今後はTwitterだけでなくGithubへの対応や、Twitterアカウントの評判を判断する方法の改善を予定しています。

 

3.Fractional, Month One — Community Growth, More Resources, and Funding!

NFTに対してERC20を発行して分割所有権を実現するFractionalが、$7.9Mドルを調達したことが明らかになりました。

Paradigmがこのラウンドをリードし、Robot Ventures、Divergence Ventures、Flamingo DAO、Variant Fund、Delphi Venturesなどが参加しています。

今回の資金はスマートコントラクトやフロントエンドの開発チームを拡大するために使用する予定になっています。

以前PartyDAOのところでも書きましたが、FractionalはNFTを分割して、流通・販売させるというものです。分割後のトークンはERC20トークンなので、DEXやマーケットプレイスで取引や売買が可能です。

現在は2500以上のアドレスが、なんらかのNFTの分割されたトークンの所有者をもっているようです。その一番の例は、先日のBspeak!で書いたPartyDAOです。24時間以内に1200 ETHを集めたゾンビは、FractionalにロックされたNFTでは、最も価値の高いNFTになっています。

 

4.A16z Leads $4.6M Investment in Yield Guild Games

ゲーム系プロジェクトのYield Guild Games(YGG)が、a16zリードの資金調達ラウンドで$4.6Mドルを調達したことを発表しました。資金は、ゲーム内の資産への投資と、コミュニティを拡大するために使用されます。

 

YGG 成り立ち

去年、COVIDの影響で経済が回らなくなったフィリピンにおいて、YGGの創業者は「アクシー・インフィニティ」というゲームのキャラクターを、さまざまな人に貸し出しました。受け取った人たちは、ゲーム内でトークンを獲得して地域通貨に交換することができました。

このモデルは「Play-to-earn」と呼ばれるようになり、フィリピンの多くのプレイヤーは、以前の仕事よりも多くの収入を得るようになったそうです。

この可能性に注目し、3人の共同設立者は、より多くの人にゲームに参加して稼いでもらうため、Yield Guild Games(YGG)を設立しました。

YGGのプレイヤーは、ゲーム内アイテムを貸し与えられ、それを使ってゲーム内でトークンを獲得します。そしてトークンを現地通貨に交換したり、最終的には貸し出されたゲーム内アイテムを購入したりすることができます。

参考ですが、以下の動画をみると、play to earn のゲームの影響がわかります。最近では『GameFi』とも呼ばれ、ユーザが増えていますし、投資家のお金も集まっているのを感じます。

 

5.OKEx Establishes $10M Fund for GameFi Projects

取引所OKExは、GameFi プロジェクトを支援するために$10Mドルのファンドを立ち上げると発表しました。上でも書いたように、GameFiはゲームに金融要素を組み込み、ユーザーが遊ぶことでお金を稼げるようにするものです。

OKExは、8月26日にハッカソンを開催し、開発者と投資家を結びつけるデモデイを予定しています。このハッカソンで優勝したチームには、100万ドルの資金が提供されるほか、先行上場やプロモーションが行われるそうです。

 

6.Coinbase to Add Over $500M in Crypto to Current Holdings

Coinbaseが、$500Mドル(500億円)以上の暗号通貨を購入して、保有する(バランスシートに載せる)ことを発表しました。すでに「取締役会の承認を得た」とCEOがツイートしています。

またCoinbaseは、「今後の利益の10%をクリプトに投資する」とも書いていて、このパーセンテージは今後時間とともにひきあげていくことを望んでいると付け加えています。

またウォールストリートジャーナルによると、Coinbaseは、規制強化、サイバー攻撃、取引量の減少などのリスクでも成長を続けられるよう、$4.4 Billionドルもの現金を蓄えているそうです。

 

日本でのローンチ

同じタイミングで、Coinbase Japanもローンチしました。正確な時期は覚えていませんが、当初の発表から6年ほど経っての営業開始となります。三菱UFJフィナンシャル・グループが、Coinbaseユーザー向けに「MUFG クイック入金」を提供するようです。

最初はBTC、ETH、XLM、LTCをローンチし、今後数ヶ月のうちにさらに資産や商品を追加していく予定になっています。また高度な取引や機関投資家向けのCoinbaseなど、世界的に人気のあるサービスのローカライズ版も今後導入していく予定、と発表しています。

 

7.Bitcoin Gets the 'Pokémon GO' Treatment in New Rewards App From Fold

報酬アプリのFoldは、ビットコインに興味を持ってもらうための新しい方法として、「ポケモンGO」のようなARを利用したサービスを開発していることを明らかにしました。

 ユーザーは、周囲を探索しながら、ビットコインや加盟店のキャッシュバック賞品などの報酬を探すことができます。現在このアプリのウェイティング・リストが公開されていて、本格的なサービス開始は今月末を予定しています。

 「ビットコインはデジタルなので、目に見ることができないが、AR体験によって、人々はビットコインを見たり、手に取ったりすることができる」

 とCEOがコメントしています。

Foldカードホルダーは1時間ごとにAR機能にアクセスでき、アプリしか持っていないユーザーは1日1回アクセスできるとのことです。またテスト期間中は、約10万ドル相当のビットコインをプレゼントする予定だそうです。

 

8.How Syndicate DAOs and the Circle Account Are Revolutionizing Investing

Syndicate Protocolが、Circleとの連携を発表しました。Syndicate で設立されたDAOは、Circleアカウントを利用して、ドルで暗号通貨を買ったり、反対に暗号通貨を売ってドルにしたりということが可能になります(ちなみに、法定通貨から暗号通貨への交換は「オンランプ」、暗号通貨から法定通貨への交換「オフランプ」などと言われます)。

またDAOが、ワイヤー・トランスファー(銀行の送金)をうけとったりすることもできるようになるそうです。

実際に IDEO CoLab Ventures は、Syndicateを利用してSPVを管理し(​​トランザクションを記録し、投資家のキャップテーブルを管理して、将来の分配を自動化し)、Circleアカウントで、ワイヤー・トランスファーやUSDCを利用して、他の20人の投資家と共に、ForteのシリーズA資金調達に参加したそうです。

 

9.Avalanche Foundation Announces $180M DeFi Incentive Program

Avalancheは「Avalanche Rush」という名前で、$180Mドルという巨額の流動性マイニングプログラムを発表しました。

第1段階では、Avalanche上でAaveやCurveがローンチされ、ユーザに流動性マイニングのインセンティブとしてAvalancheのネイティブトークンであるAVAXを3ヶ月間提供される予定になっています。

Aaveユーザーに最大 $20M のAVAX、Curveユーザーに $7M の AVAXを割り当てていて、今後数ヶ月のうちにフェーズ2で追加の割り当てを予定しています。

 

Avalanche

Avalancheは、カスタムブロックチェーンや分散型アプリケーションを構築するために使用されるプラットフォームです。構造的には、Polkadotによく似ています。

秒間あたり処理できるトランザクション数がEthereumも多く、手数料も低いことから、Ethereumからの退避場所として、Polygonなどと競合します。

 

10.Rally Submits Proposal to Be Run by RLY Token Holders

ソーシャルトークンのプロジェクトであるRallyから、プロジェクトを複数の事業体に分散化する提案がだされました。

8月25日の投票で通れば、以下の5つに分割されることになります。

  1. Rally.io (デラウェア州の法人)

  2. Rally Asia Project (アジアの拠点)

  3. RLY Network Association(スイスの非営利団体)

  4. RLY Ecosystem DAO(DAO)

  5. SuperLayer Labs(ベンチャー・スタジオ)

提案では、予算やメンバーを含めた詳細が記載されています。

f:id:CoffeeTimes:20210822124751p:plain

画像:提案内容

最近は運営をDAOに移行する例が増えています。このメルマガでも触れたように、

・ShapeShift
・Maker Foundation

などがトークンホルダーを中心としたDAOに意思決定を委ね、コアの法人を解消する方向で進めています。

今回のRallyはそこまで一気に進めるわけでなく、中心の組織はまだ残り、2018年にBlockstack(現Stacks)が5つの事業体に切り分けようとしたのとほぼ同じです。

 

11.MobileCoin Raises $66M to Build Out Privacy-Focused Payments Tech

プライバシーを重視し、モバイルの暗号通貨プロジェクトであるMobileCoinは、$66Mドルを調達しました。Alameda Research、Coinbase Ventures、BlockTower Capitalなどが参加しています。

MobileCoinのMOBトークンは、プライバシー重視のメッセージアプリSignalの創業者が顧問のプロジェクトで、すでにSignalに統合されています。

メッセージアプリの通貨は、Facebookが始めたlibra(diem)は規制との折り合いから中々ローンチできずにいて、TelegramのTONも頓挫したことから、MobileCoinが先行していると言えます。

そんなMobileCoinは現在、「MOBot」というチャットボットシステムを開発していて、メッセージングアプリ内でeコマースの支払いができるようになります。さらにステーブルコインの開発も進めていて、名前は MobileUSD になるそうです。

 

12.Cross-Chain Protocol Chainflip Raises $6M to Fund Growth, Security Audits

Chainflipは、$6Mドルを調達しました。

Framework Venturesが主導し、ParaFi Capital、Distributed Global、Delphi Digital、Hypersphere Ventures、Coinbase Venturesなどが参加しています。今回の資金は、コミュニティ開発、セキュリティ監査やキャンペーンなどに充てられるそうです。

Chainflipは、異なるブロックチェーン間で、トークンのスワップをできるようにするプロトコルです。独自トークンのFLIPが Balancer のLBPでローンチ予定となっています。

 

13.Gelato Network Launches Whitelist for Token Offering

Ethereum上でスマートコントラクトの「実行」を自動化するプロトコルのGelato Networkが、独自トークンGELのセール予定日を公開しました。

GELトークンの総供給量は420,690,000で、ノードオペレーターへのステークに使用されます。Gelatoについては、概要やインタビューの記事を以前書いたので、是非ご覧ください。

14.Announcing the $RARE Curation Token and the SuperRare Network

NFTマーケットプレイス「SuperRare」は、独自トークンである$RAREをローンチしました。同時に、RAREトークンの総供給量の15%が、過去のユーザーにエアドロップされています。

15%をエアドロップするというのは大きな比率で、活発なクリエーターの中には大きな金額をうけとった人もいるようです。

また今回トークンのローンチと合わせて、SpacesというSuperRare上のキュレーションされたストアフロントも発表されました。

さらにDAOも設立され、コミュニティ主導のアートを進めていくために、Spacesやギャラリーの追加をDAOが投票で決定し、販売ごとにコミッションを得ることになっています。コミッションはDAOのトレジャリーにわたり、RAREトークン保有者が決定したさらなるプロジェクトに使用され、持続可能な分散型マーケットプレイスを目指します。

 


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以降もSubstackページからご覧ください。

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