SolanaのETF
VanEckが、米国で最初のSolana ETFを申請したことを発表しました。SOLはBTCやETHと同様の機能を持つため、コモディティであると主張しています。
SECは去年「SolanaやPolygonのトークンは証券だ」と主張していたため、SECの人事が変わるまでは厳しいかもしれませんが、長期的にはETHと同じように承認されると思っています。
Frameの買収
人気NFTプロジェクトPudgy Penguins(正確にはその親会社であるIgloo Inc.)が、クリエーター向けL2のFrameを買収しました。
買収後 Abstract Chain というコンシューマ向けのブロックチェーンを開発すると発表しています。Ethereum L2なのだと思いますが、詳細は明らかになっていません。
■ This Week in Crypto
1.Vitalik Buterin backs new blockchain MegaETH as it raises $20 million at '9-figure' token valuation
MegaETHというL2のプロジェクトが、シードで$20Mドルを調達しました。
Dragonflyがリードし、Figment Capital、Robot Ventures、Big Brain Holdingsなどが参加しました。またVitalik Buterin氏や、ConsenSys創業者のJoseph Lubin氏なども参加しています。
MegaETHは秒間10万トランザクションを目指すEVM互換のL2で、「リアルタイム・ブロックチェーン」を名乗っています。構造としては、Optimismのフォールトプルーフ、独自の最適化されたシーケンサー、またEigenDAを使います。
MegaETHのテストネットは秋に稼動し、メインネットは年末近くに予定されています。
2.Berachain liquid staking protocol Infrared raises funds from Binance Labs in token round
BerachainのリキッドステーキングプロトコルであるInfrared Financeは、Binance Labsから非公開の金額を調達しました。今年初めにはNGC Ventures、Tribe Capital、Shima Capital、Signum Capitalなどから$2.5Mドルを調達しています。
InfraredはBerachainのリキッドステーキングのプロトコルで、Berachainの2つのトークン、BGT(ガバナンストークン)とBERA(ガストークン)に対して、iBGTとiBERAというリキッドステーキングトークンを作成しています。
将来的には、独自トークンであるIREDもローンチする予定になっています。
3.AnchorZero raises $8M for founder Roth IRAs
莫大な税金を払わずにExitできるようにするAnchorZeroが、$8Mドルのシード資金を調達しました。
Bain Capital CryptoとSpark Capitalがリードし、Ethereal Ventures、Robot Venturesなどが参加しました。
AnchorZeroを使うと、創業者や投資家が株式やその他資産をRoth IRAという「税制優遇のある退職口座」に入れることができます。
このRoth IRAでスタートアップの株式を保有すると、(59歳まで手つかずである限り)利益がキャピタルゲイン税から免除され、非課税で再投資することもできます。
(ピーター・ティールも積極的に使って再投資を繰り返し、Roth IRAの残高が$5Bドルにもなっているそうです。)
このように税制上のメリットがありますが、サポートしているカストディアンが少ないため、AnchorZeroは、サウスダコタ州に公認信託会社をつくり、IRAカストディアンとして顧客の資産を管理できるようにしたようです。またダッシュボードで起業家の株式をRoth IRAに移すプロセスを簡素化しています。
投資家の並びを見る限り、クリプト資産もこの制度の対象になる(もしくは将来対象になる)のだと思います。
以下の画像は、$100Mドル投資後のリターンの例で、右側がAnchorZeroを利用した場合です(ニューヨーク居住で年利5%で25年間複利運用した場合)
4.Paradigm, Haun Ventures co-lead $37 million round in Conduit
Conduitが、$37Mドルを調達しました。
Haun VenturesとParadigmがシリーズAをリードし、Robot Ventures、Credibly Neutral、Coinbase Ventures、Bankless Venturesが参加しました。
Conduitはロールアップをクライアントのために作って運用するRollup-as-a-Service(RaaS)の企業です。
オンチェーンのコンピューティングをカスタマイズ可能にし、安くすることで、「これまでにないビジネスモデルを可能にする」としています。
5.Bitcoin startup Rebar raises $2.9M to build MEV products
ビットコイン分析のRebarが、$2.9Mドルを調達しました。6th Man Venturesがリードし、ParaFi Capital、Arca、Moonrock Capital、UTXO Managementが参加しました。
OrdinalsやRunesのような新しいプロトコルによって、MEV戦略がビットコイン上でも出てきているため、ネットワーク効率的にしたり、ユーザーを保護するためのものを開発しています。
具体的には、フロントランニングから守るためのプライベートメンプールや、データ製品やダッシュボードの開発も予定しています。
6.Decentralized AI network Allora raises $3 million ahead of mainnet launch
Allora Labsは、$3Mドルを調達しました。Archetype、Delphi Ventures、CMS Holdings、ID Theory、DCF Godが含まれます。
Alloraは以前、Upshotというブランドで、NFT鑑定に特化していました。総額32Mドルの資金を調達していましたが、今年2月にAlloraにブランド名を変更し、分散型AIネットワークにピボットしました。
そして現在は、Cosmos SDKを使ったレイヤー1ブロックチェーンを作っています。機械学習モデルが協力しあってお互い学習できる環境をつくり、AIの品質を高め、学習速度も向上するそうです。
ユースケースとしては「複雑な取引戦略を実行するAIを搭載したDeFiエージェント、AIを搭載した予測市場、AIを搭載したレンディング」などがあり、それらのチームとすでに協力しているそうです。
夏頃にメインネットを立ち上げる予定で、現在はポイントプログラムを実施しています。
7.Verida raises $5 million to protect user data amid rise in generative AI
DePINネットワーク開発企業Veridaが$5Mドルを調達しました。
データがAI訓練に使われるのを防ぎたいユーザー向けのデータストレージを開発しています。
このネットワークでは、データがネットワーク参加者が運用する多数のノード間で保管されます。そしてプライバシーが守らかつパーソナライズされたAIを提供できるようにすることを目指しています。
NovaNetが$3Mドルを調達しました。Finality capitalがリードし、Arrington、Avalanche財団などが参加しています。
NovaNetは、ZKPのためのインセンティブレイヤーを構築しています。
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