Farcaster Frames
Farcasterが、「Frames」という機能をリリースしました。これを使うと、キャスト(Twitterでいうところツイート)に、簡単なミニアプリを組み込むことができます。
タイムライン上でインタラクティブなアプリができるので、例えば投票やゲーム、ギャラリーなどを表示することができます。
これがリリースされて「Lootが出たときの瞬間」をむかえたように感じました。すぐに開発者の注目をあつめ、それぞれが面白いソーシャル上のミニアプリ(Frame)を作り出したからです。
例えば、「タイムライン内からNFTをミントできるframe」を作った人がでて、warpcast内で話題となりました。
またweb3ニュースレタープラットフォームParagraphの創業者もすぐにFrameをつくって、「Farcaster上でニュースレターを共有すると、ユーザはそのままタイムラインからボタンを押してサブスクライブできる」ようになりました。
(もしウォレットがすでにParagraphアカウントに紐づけされてる場合は、そのアカウントを使ってサブスクライブし、そうでない場合は、新しいアカウントを作成しXMTP経由でニュースレターを受信できるようにしています。)
予測市場や色々なミニゲームが、この後たくさん出てくるだろうと思います。またVariant、Base、ZoraもすかさずFrameを作るハッカソンやグラントを開催しています。
Magic EdenとDAO
Magic Edenが、「Non-Fungible DAO」というDAOを発表しました。
このDAOは、Magic Edenが開発しているNFT関連のオープンソースを管理していきます。そして$NFTというガバナンストークンが発行される予定になっています。
SolanaとBitcoinのマーケットプレイスで一番利用されているだけに期待が集まっています。
Aleoのローンチ
Aleoメインネットが、今後数週間でローンチされる予定だそうです。Aleoはプライバシーのプロジェクトで、給与支払いやIDなどのユースケースを拡大することを目標としています。
トランザクションの送信者と中身は公開されないのが特徴ですが、選択式で情報を公開することもできるそうです。
■ This Week in Crypto
1.Polymer Labs Raises $23M to Build Ethereum’s Interoperability Hub
Polymerが、シリーズAで$23Mドルを調達しました。
Blockchain Capital、Maven 11、Distributed Globalが共同でリードし、Coinbase Ventures、Placeholder、Digital Currency Group、North Island Ventures、Figment Capitalが参加しました。
Polymerは、ブロックチェーン間通信(IBC)とOP Stackを使ったL2を立ち上げて、インターオペラビリティのハブとして機能させる予定です。
まずはEthereumとIBCプロトコルに対応するチェーンと互換性をもちますが、将来的にはすべてのチェーンをサポートすることを目指しています。
間もなく公開テストネットをリリースする予定です。
画像: ブログ記事
2.X: SIC
SIC(Scene Infrastructure Company)というソフトウェア企業が、a16z crypto から$3Mドルを調達しました。
ソーシャル化のためのツールを作っていて、詳細は今後あきらかになるそうです。
SICの起源は FWBコミュニティらしく、この発表をうけて FWBのトークンは、200%+も上昇していました。
Bagel がプレシードで $3.1Mドルを調達しました。
CoinFundがリードで、Protocol Labs、Borderless Capital、Maven 11 Capital、Graph Paper Capital、Breed VCが参加しています。
個人、企業、AIの間で、プライバシーを保護しながらAIモデルにデータを流すことができるプラットフォームを開発しているそうです。
データの完全性とプライバシーを保証するのにゼロ知識証明を利用し、同時に関係者に利益を分配する予定になっています。
4.Announcing Our $5M Seed Raise
Zorpというプロジェクトが、シードで $5Mドルを調達しました。
Delphi Venturesがリードで、North Island Ventures、CMCC Global、Portal Venturesなどが参加しています。
ゼロ知識証明を利用した仮想マシン(zkVM)と、そのzkVMをつかったL1ブロックチェーンであるNockchainをつくっています。
Hoonという言語で書かれているので、Urbitコミュニティの人たちが開発しているようです。
5.B² Network Secures Seed-Round Funding
B² Networkが、シードで調達しました。
HashKey Capital、OKX Venturesなどが参加しています。
B²ネットワークは、EVM互換のあるビットコインL2です。ZKロールアップとありますが、独自のDAレイヤーも開発しているようです。
(そうなるとビットコインをする最大の利点であるセキュリティは、独自DAレイヤーのセキュリティレベルに引きずられてしまうように思えます。)
6.Axiom, Protocol for Historical Ethereum Data, Raises $20M, Led by Paradigm, Standard Crypto
Axiom がシリーズAで $20Mドルを調達しました。ParadigmとStandard Cryptoがリードしています。
Axiomは以前も書いたことがありますが、スマートコントラクト開発者がEthereumの過去データにアクセスできるようにするプロトコルです。(オフチェーンでデータを処理しZK証明を生成し、Ethereum上では再計算せずにZK証明の検証だけします。)
そのためAxiomによって、オンチェーン情報(ユーザの過去の残高や、どのプロトコルとどんなインタラクションをしたかなど)を、安くスマートコントラクトで利用することができます。
7.Building the next generation of money markets in Web3: Our Investment in Synonym Finance
Synonym Financeが、$1.5Mドルを調達しました。
Robot Ventures、BigBrain Holdings、Wormhole Cross-Chain Fundなどが参加しています。
Synonymはクロスチェーンのマネーマーケットを作っていて、ユーザーはあるチェーンで資産を貸し出し、別のチェーンで借り入れすることができます。
このときWormholeのチェーン間メッセージングを使って流動性を融通します。
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