■ This Week in Crypto
1.Paradigm leads $7.5 million seed round for Sorella Labs that aims to solve Ethereum's MEV problem
Sorella Labsが、シードで$7.5Mドルを調達しました。Paradigmがリードし、Uniswap Ventures、Bankless Ventures、Robot Ventures、Nascentが参加しています。
Sorella LabsはMEV問題を解決するツールを開発しています。(彼らによれば、2022年9月のEthereumマージ以降、すくなくとも累計$855Mドル以上がMEVアクターによって失われているそうです)。
具体的には、「Brontes」と「Angstrom」の2つのツールを開発しています。
Brontesはすでにリリースされていて、Ethereumブロック構築やトランザクション行動を分類し、パターンマッチングなどでMEVを特定する分析ツールです。
Angstromのほうは、Uniswap v4フックとしてローンチ予定です。Sorellaのオフチェーンネットワークを使って、ブロックごとに2つのオークションを実行します。最初のオークションで誰が最初に取引を行うかを決定し、2番目のオークションで、すべての注文が同じ価格で実行されます。これよってmevの影響を軽減します。
2.Bitcoin restaking platform SatLayer raises $8 million in pre-seed funding
Bitcoinのリステーキングプラットフォーム「SatLayer」が、$8Mドルを調達しました。Hack VCとCastle Island Venturesがリードし、Franklin TempletonやOKX Venturesなどが参加しました。
ユーザがSatLayerをつかうと、Solv Protocol、Lombard、Bedrock、pStakeのようなプラットフォームからBitcoinおよびBitcoinステーキングトークンを「リステーキング」することができます。現在は、報酬としてポイントを提供しています。
3.A16z Crypto leads $80 million Series B for Story Protocol, a Layer 1 IP blockchain
IP(知的財産)のためのL1ブロックチェーン「Story Protocol」が、a16z cryptoがリードするシリーズBで$80Mドルを調達しました。バリュエーションは$2.2Bドルにもなるそうで、累計資金調達額は$140Mドルとなりました。
Story Protocolは、IPをトークン化し、プログラム可能にすることを目指しています。Cosmos SDKを使ったL1を開発していて、メインネットは今年後半にローンチされる予定です。
4.Base DeFi protocol BSX raises $6.2 million ahead of token launch
Base上のDeFiデリバティブ「BSX」が、プレシードおよびシードで$6.2Mドルを調達しました。Blockchain Capitalがリードし、Bankless VenturesやArthur HayesのファミリーオフィスMaelstromなどが参加しています。
BSXは、Perp(無期限先物)がメインですが、来月には現物取引のアグリゲーターをローンチする予定になっています。
さらにステーキングのプロダクトや、Base上のオーダーブックのためのL3チェーンも立ち上げる計画を立てています。
5.Fabric Cryptography to develop cryptography processing unit after raising $33 million
ハードウェアスタートアップFabric Cryptographyが$33MドルをシリーズAで調達しました。Blockchain Capitalと1kxがリードし、Offchain Labs、Polygon、Matter Labsなども参加しました。
この企業は「Verifiable Processing Unit (VPU)」の開発を進めています。現在のCPUやGPUと比べて、暗号アルゴリズムに特化し、速度とコストが良くなると期待されています。
すでにいくつかの企業から事前注文を受けているそうです。
また開発者用のソフトウェアスタックとクラウドインフラの開発も進めています。
6.zkME, a decentralized identity startup, closed $4 million seed round to build its ZK network
DIDの「zkMe」が$4Mドルのシードで調達しました。Multicoin Capitalがリードし、OKX VenturesやRobot Venturesが参加しています。
独自のアプリチェーン「zkMe Network」を年内にローンチ予定しています。zkMeは、Web3アプリケーション向けのアイデンティティ層として、KYC(顧客確認)やセキュリティサービスを提供します。Alchemy PayやKyberswapなどが既にクライアントとして利用しているそうです。
7.Web3 oracle provider Stork Network raises $4 million in seed funding
オラクルプロバイダー「Stork Network」は、$4.7Mドルのシード資金を調達しました。Lightspeed FactionとLatticeがリードし、CMSとWintermuteも参加しています。
より簡単で、安く柔軟なオラクルのために「The Open Data Market」というツールを開発中です。このツールは、データ提供側となるプロトコルやアプリと、それを使う側のチェーンやアプリを結びつけるマーケットです。
また「コンポジット・オラクル・サービス(COS)」という、カスタマイズ可能で、ユースケースに特化したデータを、複数のパブリッシャーから集約するオラクルを開発しています。
例えば、最初のCOSとなる「Stork Perps」では、2,000以上のアセットに対応していて、Perp(無期限先物)に特化した情報をとってくることができます。(例えば清算のトリガーとなるマーク価格を得るなど)
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