beam chain
Ethereum FoundationのJustin Drake氏が、新しいコンセンサスレイヤーのアップグレード「beam chain」を提案しました。
主要な項目をまとめると、
ブロック時間の短縮 -> 現在の12秒から、4秒に短縮
バリデーター要件の削減 -> 必要なステーク量を32ETHから1ETHに減少
SNARK化 -> コンセンサスレイヤーをsnarkを使って効率化
量子セキュリティ -> 将来の量子コンピューターに対応できるセキュリティ
というもので、これまで話に上がっていた内容を一つにまとめ、5年後あたりにアップグレードすることが提案されています。
周りの人のリアクションを聞いていると、single slot finalityやブロック時間の短縮などは、ほかの待たずに先に実装したほうがいいという意見が多いようです。
■ This Week in Crypto
1.TAC Raises $6.5 Million to Bridge TON Network and Ethereum Applications
TONネットワークの拡張プロジェクトTACが、$6.5Mドルを調達しました。Hack VCとSymbolic Capitalがリードしています。
TACの創業チームには、TONベンチャービルダーのTOP(The Open Platform)とCurveの創設者Michael Egorov氏などがいます。
TACは、Cosmos SDKを使ったL1で、EVM互換性があり、BabylonのBitcoinステーキングによるセキュリティを利用しています。そしてTONとのネイティブなブリッジができるそうです。
またTONのリキッドステーキングトークンによるリステーキング機能も開発しています。
画像: Litepaper
2.Zero Gravity Labs Secures $290 Million to Advance Decentralized AI Development
分散型AIインフラを開発する 0G Labs が $290Mドルの調達を発表しました。
そのうち$40Mドルはシードラウンドの調達、$250Mドルは0G Foundationのトークンによる調達だそうです。
Hack VC、Delphi Digital、Samsung Next、Animoca Brandsなどが投資しています。
分散型AIオペレーティングシステム(dAIOS)とよばれるものを開発していて、これを使うとオンチェーンでAIアプリを開発することができます。AIオペレーティングシステムが具体的に何なのかというと、主に以下のサービスで構成されています。
開発者とAIサービスプロバイダーを結びつけるマーケットプレイス
大規模なデータセットやAIモデルのための分散ストレージツール
スケーラブルなDAレイヤー
メインネットとトークンのローンチは来年の頭に予定されています。
3.A New Cryptocurrency Casino and Sportsbook from the Founders of FanDuel Has Gone Live
暗号通貨カジノ兼スポーツブック「BetHog」がローンチしました。
また$6Mドルのシード調達を発表し、投資家は6MVなどが参加しています。
(創業者はFanDuelの共同創業者でもあり、FanDuelは2022年に米国スポーツベッティング市場で$3Bドル以上の収益を上げています。)
BetHogは、カジノ独自のゲームや、またプレイヤー同士が対戦するPvPゲームをつくり、Solana上で運営されています。
PvPゲームではSOLがトークンとして機能し、その他のゲームでは、Bitcoin、Ether、USDTで利用するようです。
4.Brevis Raises $7.5 Million in Seed Funding for Zero-Knowledge Off-Chain Computation Platform
Brevisが、$7.5Mドルのシード資金調達を発表しました。Polychain CapitalとBinance Labsがリードし、IOSG、Bankless Venturesなどが参加しています。
Brevisは、ZKPを使ったオフチェーン計算のプロダクトを開発しています。
最初のプロダクト「ZK Coprocessor」は、過去のオンチェーンデータを使った計算をオフチェーンで実行し、(トラストレスな形で)スマートコントラクトが利用することができます。
ユースケースとしては、
プロトコル報酬の継続的分配
ユーザーエンゲージメント
自動DeFiパラメーター調整
トラストレスな流動性管理
インテントの自動化
などがあげられています。
すでにKwenta、JoJo Exchangeなどが、BrevisのSDKを使っているようです。
web3向けAIレコメンドシステムを開発する mbd が、プレシードラウンドで$3Mドルを調達しました。Mask NetworkとPolymorphic Capitalがリードしています。
mbdは、Web3ソーシャルアプリ向けに、パーソナライズコンテンツを提供する機械学習APIを提供しています。ユーザーのエンゲージメントを高めて、スパムの排除もできるようになります。
6.Eidon AI Raises $3.5 Million in Seed Funding to Develop Decentralized AI Network
Web3 AI企業のEidon AIは、$3.5Mドルを調達しました。Framework Venturesがリードし、cyber.fundが参加しています。
ユーザーが、AIモデルの訓練用データを提供して、そのデータの真正性をブロックチェーン上で監査できるプラットフォームを開発しています。
最終的には、データ、計算、ストレージ、コード、モデルを貢献することができるAIネットワークを目指しています。
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