ETHトレジャリー
上場企業で、スポーツマーケティング企業のSharpLinkが、ETHを自社の財務準備資産とすることと、そのために$425Mドルの資金調達を発表しました。これをうけて、同社の株式は400%急騰しました。
この資金調達は、ConsenSysがリードし、Pantera Capital、Galaxy Digitalなども参加しています。そしてConsenSysのJoseph Lubin⽒が、SharpLinkの取締役会の会長に就任予定です。
これはMicroStrategyのビットコイン戦略のETH版といえ、次は$1Bを調達してETHを買う計画をしているようです。
■ This Week in Crypto
1.Dragonfly co-leads $36 million Series A in cross-border payment startup Conduit
クロスボーダー決済スタートアップ「Conduit」が、DragonflyとAltos Venturesの共同リードに、シリーズAで$36Mドルを調達しました。
Conduitは、「伝統的な銀行システムとステーブルコイン技術のギャップ」を埋めることを目指し、国際送金をより速く、簡単で、低コストにすることにフォーカスしています。
SWIFT、ACH、FedWireなどのUSD決済ネットワークや、欧州・中国・メキシコ・ケニアなど各国のローカル決済システムとも統合されていて、即時のグローバル送金が可能です。
2.Ex-Visa crypto leader points PSP Beam to $7M funding
元Visaのクリプト統括者が立ち上げたスタートアップ「Beam」が、Castle Island Venturesがリードで、$7Mドルの資金を調達しました。
Beamは、ステーブルコインをつかった決済サービスプロバイダを作っていて、クロスボーダー決済で銀行を経由せずに秒単位で送金をすることができます。
BeamのAPIは、ステーブルコイン、RTP、FedNow、Visa Direct、Mastercard Sendなどの複数の決済レールを集約して、最適なルートを選びます。
すでに$1Bドルを超える決済出来高があり、今後は需要の高いラテンアメリカ市場への展開を計画しています。
3.Rumi raises $4.7M to change passive media into interactive AI experiences
AIメディア企業Rumiが、a16z crypto CSXとEV3をリードに、$4.7Mドルのプレシード資金を調達しました。
Rumiは、テレビを観ながらお金を稼ぐということに取り組んでいます。
ユーザーがメディア視聴中にAIエージェントとリアルタイムで対話したり、コンテンツを分析することで報酬を得ることができます。
たとえばストリーミング中にキャラクターやスポーツ選手と会話したり、ファクトチェックを受けたり、ファッションアイテムを確認したりできます。
Rumiは他のAIエージェントや開発者、クリエイターに、ライセンス提供し、広告やレコメンド、インタラクティブ機能を組み込めるようにしています。
例えば、料理番組中にレシピカードを表示したり、登場人物の衣装に関連するリンクを提示したりします。
4.Oncade raises $4 million led by a16z Crypto to transform game distribution
ゲーム業界向けの新しい流通プラットフォーム「Oncade」が、a16z csx のリードにより、$4Mドルの資金調達を完了しました。
Oncadeは、ゲームスタジオが自らのコミュニティを使って販売とエンゲージメントを加速できるプラットフォームを開発していて、「売れたときだけ支払う」成果報酬型のマーケティングモデルになっています。
ゲームファンは自分のネットワークを活用してお気に入りのゲームを紹介し、実際の売上に応じて報酬を得られます。
5.Donut raises $7 million pre-seed to build the world’s first Agentic Crypto Browser on Solana
Donutは、Hongshan(旧 Sequoia China)、BITKRAFT、HackVCがリードし、$7Mドルのプレシード資金を調達しました。
AIエージェントがユーザーの代わりに取引を実行する「クリプトブラウザ」で、Solana上で構築されています。
閲覧するだけでなく「トレードして稼ぐ」ためのブラウザとして設計されています。
6.Dexari raises $2.3 million seed round led by Prelude and Lemniscap
DeFiプラットフォーム「Dexari」が、Preludeがリードし、Lemniscapが共同リードする形で、$2.3Mドルのシードラウンドを完了しました。Hyperliquidエコシステムを含む著名なエンジェル投資家も参加しています。
Dexariは、取引所(CEX)の使いやすさと、分散型プロトコルを組み合わせた、モバイル取引のアプリを開発しています。
ユーザはUSDCをDexariに追加すると、裏側でHyperliquidにブリッジされ、マーケットでの操作もすべてHyperliquidで処理されます。
ウェイティングリストに登録することができます。
Solanaエコシステムのトークン発行プラットフォーム「Cooking.City」が、Jump、CMT Digitaなどから、$7Mドルの資金調達を完了しました。
「持続可能なインセンティブ設計のある」トークン発行モデルを提案していて、以下の特徴をもちます。
プラットフォームの手数料の大部分を開発者とユーザーに再配分する
トークン発行者が事前に一定額をスマートコントラクトに預ける
紹介報酬で、手数料の多くを紹介・取引報酬に回す
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