Aligned Layer
先週触れた Aligned Layer が $20Mドルを調達しました。Hack VCがリードとなっています。$2.6Mドルのシードラウンドを発表してからわずか10日後に、今回のシリーズAの調達です。
GPU-EVM
オックスフォード大学の卒業生たちのプロジェクトGatlingXが、「GPU-EVM」を発表ました。
GPUを活用して並列処理することで、スループットを高めます。ベンチマークによれば最も高性能なEVMになっています。
AIエージェントを訓練できるほどの性能があるため、当面はAIモデルのトレーニングを簡単にするインフラを構築するそうです。
これを使って、高速なL2やMEVの算出、テストなど用途があると言われています。
■ This Week in Crypto
1.Othentic: Accelerating shared security networks
Othenticが$4Mを調達しました。Finality capital がリードとなり、Coinbase VenturesやBankless Ventures などが参加しています。
EigenLayerのシェアセキュリティを使ったインフラを簡単に立ち上げることのできるSDKを開発しています。
EigenLayerをつかう開発者(AVS開発者)は、EigenLayerとやりとりする部分をカスタマイズし開発する必要がありますが、Othentic を使うとそこを省略でき、エラーの起こりやすい実装もスキップできます。
例えば、オラクル、ブリッジ、ZKの証明生成、MEVオークションなどに特化したロールアップを作ることができます。
2.ETH Liquid Restaking Protocol YieldNest Raises $5.2M in Contribution Round
YieldNestが $5.2Mドルを調達しました。Backed VCがリードとなり、DeFiプロトコルの創業者などが参加しています。
Liquid Restakingのトークン「ynETH」をローンチ予定です。このトークンを持つことで、キュレーションされたAVSに対してリステーキングでき、UXをシンプルにしつつ利回りを高めることができます。
今後もいろいろな種類のAVSが増えてきて、個々のリステーカーがリスクとリターンを判断するのが難しくなっていくので、そのためのプロジェクトといえます。
分散AIプラットフォームのPrime Intellectが$5.5Mドルを調達しました。
CoinFundとDistributed Globalがリードし、Protocol Labsなどが支援しています。
Prime Intellectは、分散型AI開発プラットフォームを作っています。このプラットフォームがGPUプロバイダーの計算能力を集約し、AI開発者が使いたい時に、計算力を安く利用することができます。
将来は、共同トレーニングを支援したAIモデルの一部をユーザーが所有でき、かつ利益を共有できるプロトコルを予定しています。
最終的にはAGIを共同で構築して、ガバナンスすることが目標になってます。
4.Shiba Inu raises $12 million in token round for its new blockchain
ミームコインのShiba inuが、未ローンチのTREATというトークンで、$12Mドルを調達しました。
Polygon Ventures、Mechanism Capital、Shima Capitalなどが参加しています。
TREATトークンは、L2のShibarium上につくられているプライバシー特化のL3チェーンの「ユーティリティおよびガバナンストークン」として機能する予定です。また今年後半には、新しいトークン「Shi」も予定しているそうです。
(すでにShibariumのガバナンストークンであるBONEや、特典のためのLEASHなどのトークンがあります。)
上で書いたL3については、ZamaのFHEを使ってより強いデータ暗号化を持つ予定になっています。
5.Announcing Turnkey’s $15M Series A
Turnkeyは、シリーズAで、$15Mドルの調達しました。
Lightspeed FactionとGalaxy Venturesがリードし、Sequoia、Coinbase Ventures、Alchemy、Figment Capital、Mirana Venturesなどが参加しています。
Turnkeyは、ウォレットのインフラを提供します。
すでにAlchemyが、Turnkeyを使ってスマートウォレットサービスを提供していたり、Dynamicもパスキー埋め込みウォレットにTurnkeyを使っています。
またDeFiに特化したL2であるKintoも、Turnkeyを使っています。
6.Moso Secures $2M Investment: Shaping the Future of Online Shopping with Cryptocurrency Rewards
Mosoが、$2Mドルを調達しました。Symbolic Capital、Dao5、Polygon Ventures、Coinlistなどが参加しています。
Mosoは、オンラインショッピングに暗号通貨を取り入れるプロジェクトです。Walmart、eBay、Shopeeなどと提携し、ユーザーがクリプトで報酬を獲得できるようになっています。(Shop to Earn)
7.Movement Labs Raises $38M for Rollup Based on Facebook's Move Language
Movement Labsが、シリーズAで$38Mドルを調達しました。Polychain Capitalがリードし、Hack VC、Placeholder、Maven 11などが参加しています。
MovementはL2を開発していて、開発者はMoveとSolidityを使うことができます。そしてセキュリティの高さ(リエントランシーという攻撃などを防ぐことができる)を売りにしています。
またこのL2に加えて、チェーンを作るためのMove Stackや、シェアードシーケンサーも構築しています。
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