Baseの 2024年
Coinbaseが開発しているBaseが2024年のロードマップを発表しました。
現在とりくんでいることを、以下のようなことにまとめることができます。面白いのは5つ目で、Coinbaseプロダクトをオンチェーン化させていきたいそうです。
ネットワークの可用性を高めながら分散化する
Optimismと提携し、fault proof をBaseに実装する
手数料の削減
EIP4844のローンチ後の対応する(DAコストを縮小できる)
スマートウォレットのデフォルト化
ERC4337の採用拡大(規格化と資金提供)
既存ウォレットを移行するためEIP3074やEIP5003を支援する
オンランプとオフランプを簡単に
オン/オフランプをBaseに導入する
Baseに各通貨のステーブルコインを導入する
アプリやチェーンがBaseに接続してオン/オフランプできるようにする
Coinbaseをオンチェーン化し、その教訓を共有する
CoinbaseとCoinbase Walletを、Baseを使うための最良手段にする
Coinbaseの既存製品にオンチェーン利点を組み込む
Coinbase Verifications を拡張し、アプリが実世界のIDを活用できるようにする
スーパーチェーンのシームレス化と管理
OPチェーン間の相互運用性を高める(第一段階を開始する)
Optimism RetroPGFを改良する
Optimismガバナンスに参加する
となります。このあたりについて、今回のポッドキャストで少し話すかもしれません。
■ This Week in Crypto
1.Bitcoin Layer 2 Bitfinity raises token round at $130 million valuation
ビットコインのL2ネットワークを開発するBitfinityが、$7Mドルを調達しました。
トークンでの調達(評価額は$130Mドル)で、Polychain Capital、ParaFi Capitalなどが参加しています。現在テストネット段階で、メインネットを1月末か2月初旬に予定しています。
Bitfinityは、ICPを使って作られているビットコイン上のL2です。EVM互換性があるため、Ethereum開発者がBitfinity上でビットコイン対応のアプリを作ることができます。ブリッジをすれば、OrdinalsとBRC-20トークンも利用できるそうです。
Particleというプロジェクトが、シードで資金調達を発表しました。金額は明かされていませんが、Polychain Capitalがリードで、Nascent、Arthur Hayes、DCF Godなどが参加しています。
Particleは、レバレッジAMMプロトコル(LAMM)のパイオニアとして、いろいろなトークンやNFTを、レバレッジ取引できるようにすることを目指しています。
アルファ版のテストを1月19日まで https://alpha.particle.trade で試すことができます。
3.Pontem raises $6 million to enable Ethereum and Move-compatible apps
Web3プロダクト開発スタジオPontemは、$6Mドルを調達しました。
Lightspeed と Lightspeedが作ったクリプトファンドFactionがリードし、Pantera Capital、Aptos Foundation、Kraken Venturesなどが参加しています。
Pontemは、Moveの利用を拡大するためにいろいろなプロダクトを作っていますが、現在はMove VMをもつEthereum L2「Lumio」を開発しています。
Moveは、スマートコントラクトを開発するために作られたプログラミング言語で、SuiとAptosで利用されています。
4.Eesee Raises $2.85 Million to Bring Gamified Experiences to Sellers Across the Crypto Market
ゲーミフィケーション型のNFTマーケットプレイスeeseeが、$2.85Mドルを調達しました。
SevenX Ventures、Maven Capital、MetaBros、Contango Digital Assets、BasementDAOなどが参加しています。
eeseeは抽選システムを提供しています。Ees
NFTプロジェクトなどのNFTの売り手が使うと、「オンチェーンくじ」でNFTドロップをすることができます。簡単な例をあげると、「100ドルのくじを買うと10,000ドルのNFTが手に入る可能性がある」というくじです。買い手は好きなだけ購入して当選確率を高めることができます。
(そしてChainlinkのVRFを使って、各キャンペーンの当選者をランダムに選びます。)
こうすると、販売側はフロア価格よりも高いNFTを販売する機会を作ることができ、買う側は大きな金額をもっていなくても、NFTを入手する機会が得られます。
くじは販売ではなく、特定のタスクを完了することによって参加できる、とすることもできます。
またくじで当たらなかった人にも、ポイントやエアドロップを与えるというカスタマイズもできるようです。
そして2024年Q1にはトークン$ESEが発行される予定になっています。
5.ArenaX Labs raises $6M to develop AI-powered games
AI Arena が$6Mドルを調達しました。Framework Venturesがリードし、SevenX Venturesなどが参加しています。(約2年前にBspeak!で書いたときは Paradigmから調達しています。)
このプロジェクトは、AIをトレーニングする手段としてゲームを利用しています。
格闘ゲームで、AIを搭載したキャラクターをトレーニングして戦わせることができます。
現在、事前登録を受け付けていて、近々Arbitrumのメインネットでベータ版を開始する予定です。
6.Saros Raised $3.75M in Private Round from Solana Ventures, Hashed, Spartan, Arche Fund
Solana上のDeFiプロダクトSarosは、$3.75Mドルを調達しました。
Solana Ventures、Hashed、Spartan、Arche Fundなどが参加して、1年前には完了していたそうです。
DeFiだけでなく、コンシューマー向けアプリ、決済、ID、dePINにも広げるため、SarosスーパーアプリとSarosIDを発表しています。
Sarosスーパーアプリは、決済、送金などの包括的な機能をもつアプリ
SarosIDは、プライバシーを保護するデジタルID
となっています。
カストディアンとステーキングサービスのFinoaが、$15Mドルを調達しました。
Maven 11 CapitalとBalderton Capitalがリードして、Blue Bay Ventures、Signature Ventures、Coparion、Venture Starsなどが参加しています。
最近はFinoaConnectという顧客にDeFiへのアクセスを提供するサービスも発表しました。
ドイツ当局のライセンスを持つヨーロッパの適格カストディアンになっています。
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