ステーブルコイン分断を解決するクリアリングハウス
#431 Bspeak! 2026年4月6日号
Paradigmと予測市場
大手クリプトVCであるParadigmが、予測市場への本格参入を検討していると報じられました。具体的には、予測市場向けのトレーディングターミナルと、その流動性を提供するマーケットメイキング部隊をたちあげることを検討しているそうです。
ParadigmはすでにKalshiに巨額の投資をしている(評価額$11BドルのシリーズEなど複数ラウンドをリードしている)ため、Kalshiのユーザ獲得や流動性向上にもつながる取り組みになることを見越していると想像できます。
また予測市場自体が兆ドル規模の巨大なマーケットになると考えているようです。
■ This Week in Crypto
1.A16z crypto leads $10 million round in startup developing stablecoins’ missing layer
a16z cryptoが、ステーブルコインの欠けているインフラを開発する The Better Money Company に$10Mドルを投資しました。
この会社は、もともとa16zにいたSam Broner氏が起業していて、分断されたステーブルコイン市場を統合する「クリアリングハウス」を開発・運営しています。
現在のステーブルコインを「19世紀のドル市場」に例えていて、当時は民間銀行が独自に紙幣を発行して市場は分断されていたが、クリアリングハウスの登場によって改善されたとしています。
このクリアリングハウスは「どのステーブルコインでも受け入れ、どのステーブルコインでも払い出しが可能」となり、スリッページはありません。
流動性プールやOTCデスクを経由せず、銀行パートナーと発行体が直接参加することで、ステーブルコインを同額のまま交換できるようにします。
発表によると、すでにPaxos、Bridge、MoonPay、Agora、M0、Bastion、Frax、Brale、MetaMask、Phantomなどがこのクリアリングハウスに参加予定となっています。
2.Pump.fun leads $1 million pre-seed funding round into livestream prediction markets startup Pumpcade
Pump.funが、ライブ配信×予測市場のスタートアップであるPumpcadeに投資し、$1Mドルのラウンドをリードしました。
Pumpcadeは、ライブ配信のチャット上で、ワンクリックで予測市場を作成でき、数秒から数分で結果が決まる「超短期マーケット」になっているのが特徴です。
例えば、ユーザがオンラインゲームの配信を見ながら「この試合に勝つか?」のような予測にその場で賭けることができる体験を目指しています。
ライブ配信・ゲーム・スポーツなど、基本的にはリアルタイム領域でのポジションを狙っています。
Pixie Chess は、$5.2M を調達しました。Paradigmがリードしています。
Pixie Chess は、新しいタイプのチェスを開発しています。毎日、魔法の能力や動きを持つ新しいチェスの駒がリリースされ、プレイヤーはこの駒を集めて、戦略や組み合わせを作り上げます。
プレイヤーはこの駒を買う必要がありますが、それによって、オンラインのトーナメントに参加することができます。そして駒の購入に使われたお金は、このトーナメントの賞金プールに直接あてられます。
プレイヤーは、トーナメントで駒を有効化するためにバーンしたり、保持してランクを上げるなどができます。
4.Midas raises $50 million Series A, launches liquidity layer for tokenized assets
Midasが、$50MドルのシリーズAを調達し、トークン化資産向けの流動性レイヤー「Midas Staked Liquidity(MSL)」をローンチしました。
RRE VenturesとCreandumがリードし、Coinbase VenturesやFranklin Templetonなどが参加しています。
MSLは最大$40Mドル規模の流動性を提供し、トークン化資産の即時償還を可能にする仕組みです。
また、準備金やNAVをオンチェーンで証明する「Attestation Engine」も導入し、透明性の高いトークン化資産のインフラを作っています。
5.As World Cup nears, CZ–backed YZi Labs increases investment in prediction market startup Predict.fun
YZi Labs(元Binance Labs)が、予測市場スタートアップの Predict.fun に追加投資をしました。トレーディング企業Susquehanna Cryptoも参加しています。
Predict.funは、BNB Chain上で開発されていて、Binanceのアプリ内の予測市場の基盤にもなっています。
この夏のFIFAワールドカップによって、スポーツにベットできる予測市場の利用が増えると期待されています。
6.Stablecoin card issuing infrastructure platform Kulipa raises $6.2 million seed round
Kulipaが、$6.2Mドルのシードラウンドを調達しました。
1kxとFlourish Venturesが共同リードし、White Star CapitalやFabric Venturesも参加しています。
Kulipaは、フィンテック企業やウォレット向けに、ステーブルコイン決済カードをホワイトラベルで発行できるインフラを開発していて、カード運用の複雑さ(決済処理、不正対策、清算など)をすべて担います。
すでに12万枚以上のカードを発行し、月次70%のトランザクション成長を記録しています。
今後は米国展開を加速し、「ステーブルコインを日常の決済に接続するラストワンマイル」を取りにいくとしています。
元StripeやCoinbaseのメンバーが立ち上げたLatitudeが、$8Mドルを調達しました。NEAがリードし、Lightspeed Faction、Coinbase、Paxos、Solana Foundationなどが参加しています。
Latitudeは、ステーブルコインを活用した国際送金インフラを開発していて、企業が高速かつ低コストで海外送金できるようにすることを目指しています。
プロダクト「Global Payouts」は、米国企業が世界中の個人に支払いできる仕組みで、USDをステーブルコイン経由で、世界の現地通貨に変換します。
ビジネスモデルとしては、トランザクション手数料によって収益化しています。
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