Bspeak!は8周年を迎え、9年目に突入しました🎉
#419 Bspeak! 2026年1月5日号
Bspeak! 8周年
このニュースレターは、8周年を迎え、9年目に突入しました🎉 今年もよろしくお願いします。
最近はSpireに時間とエネルギーを投下しているので、なかなか昔のような長い投稿はできていませんが、今年は(役に立つような)事業の話や実体験も少し交えていきたいと思っています。
また今週は年末年始のため短めになっていますが、2026年の予想などもしたいので、久しぶりにポッドキャストを配信しようと思っています。
2026年のEthereumと今後
この前のFusakaアップグレードで、「EthereumにPreconf(事前承認)が実装されて速くなる」というようなツイートをみかけたのですが、それは誤解で、Preconfがプロトコルネイティブに実装される見通しはまだたっていません。
送金などの単純なPreconfであればまだ現実的ですが、コントラクト実行後ステートまでPreconfするのはとても複雑で、(コラテラルとslashはいくらなら妥当?等もふくめ)MEVの計算なども絡むため、まだ方向性はでていません。集権化のおそれもあり、反対している人も多いのが現状です。(Primevなど、プロトコルの外でPreconfを提供しようとするプロジェクトはでてきてはいます。)
一方で、Ethereumの12秒のブロックタイム自体を、6秒や4秒にするというアップグレードに関しては、向こう1,2年で実装される可能性がでてきています。(dankradが抜けた今、どうなるか少し怪しくなってはいますが…)
またPreconfやブロックタイムなどのUX以外において、Ethereumがどうなっていくのか、Vitalikが以下のように書いているので、こちらに引用します:
ZK-EVMがアルファ段階に達し、PeerDASがメインネットで稼働している今、この組み合わせがEthereumにもたらす意味についてさらに語る時が来た。
これは些細な改善ではない。Ethereumを根本的に新しく、より強力な分散型ネットワークへと進化させる転換点である。
なぜそう言えるのかを理解するために、これまでの2つの主要なP2Pネットワークのタイプを見てみよう:
BitTorrent(2000年):大きな帯域幅、高度な分散性、コンセンサスなし
Bitcoin(2009年):高度な分散性、コンセンサスあり、しかし帯域幅は低い、なぜなら作業が分散されているのではなく「複製」されているから
そして今Ethereumは、PeerDASとZK-EVMによって、分散性、コンセンサス、そして高帯域幅のすべてを手に入れることになる。
スケーラビリティのトリレンマは解決された ― 理論上ではなく、実際に稼働するコードで。
そのうちの半分(PeerDAS)はすでにメインネット上で稼働中であり、もう半分(ZK-EVM)は本番品質のパフォーマンスを達成済み ― 残るは安全性だけだ。
これは10年に及ぶ旅だったが、ついに実現した。
今後約4年間で、このビジョンが全面的に展開されていくことが期待される:
2026年には、BALsやePBSにより、ZKEVMに依存しない形でガスリミットが大幅に増加。また、ZKEVMノードを運用する最初の機会が訪れる
2026〜28年には、ガス価格の再設定、ステート構造の変更、実行ペイロードをblobへ移行するなど、高いガスリミットを安全にするための各種調整が行われる
2027〜30年には、さらに大幅なガスリミット増加が進行し、ZKEVMがネットワーク上でブロックを検証する主要な手段となる
これに加えて、分散型ブロック構築という第3の要素もある。
究極の理想は、将来的に完全なブロックが一か所に集約されることが一切ないという状態を実現することだ。これは当面の間は必要ないが、少なくともその能力を持つことは目指す価値があると私は考えている。
それ以前の段階でも、ブロック構築における実質的な権限ができるだけ分散されることが望ましい。これは、プロトコル内で(たとえばFOCILを拡張してトランザクションの主要チャネルにする方法を見出すなど)、あるいはプロトコル外で分散型ビルダーマーケットプレイスを通じて実現可能だ。
これにより、リアルタイムなトランザクションの取り込みに対する中央集権的な干渉リスクが減り、地理的な公平性も向上する。
■ This Week in Crypto
1.Aave Labs moves to ease governance tensions with non-protocol revenue sharing
ここ最近、Aaveコミュニティ内で分裂がおきています。これまでAaveのフロントエンド手数料はAave DAOへと分配されていましたが、Aave Labs(開発元)がそれを停止したことが分裂の始まりです。
すべての投稿を追えているわけではないのですが、創業者のStani氏としては、DeFi内だけでなく伝統金融を相手にも(DeFi外にも)マーケティングと開発をしていく必要があり、Labsに収益が必要としているようです。
まだ落ち着いていませんが、ひとまずこの摩擦を和らげるため、Stani氏は「プロトコル外」で得られた収益の一部を、AAVEトークン保有者と共有する可能性があると発表しました。具体的な方法については、今後正式な提案がでてくる予定になっています。
意思決定の速度や収益性を重視すべきスタートアップと、そこからつくられたDAOの、足並みを揃えることの難しさが現れていて、今後どうやって落ち着くか注目されています。
2.Uniswap governance passes major ‘UNIfication’ proposal; 100 million token burn imminent
先日書いたUniswapのFeeスイッチを含む提案「UNIfication」ですが、Uniswapのガバナンスで 99.9% という支持で可決されました。
これにより、取引手数料の一部が流動性プロバイダーからプロトコルへと再配分され、その資金でUNIトークンが定期的にバーンされることになります。
またUniswap FoundationがUniswap Labsに移行され、成長予算はUNIによって割り当てられるようになります。
3.The Block Research’s Analysts: 2026 Predictions
The Blockのアナリストが2026年に向けた予測をだしていたので、いくつかをピックアップします。
BTCは$140Kドルを超え、ドミナンスは50%以上を維持。ETH売却が市場に影響を与える可能性も指摘されています。
Base・Polymarket・MetaMaskがトークンをローンチし、どれかが時価総額トップ10に入る可能性あり。
RWAトークンの市場規模は$30Bドル以上へ。ステーブルコイン総供給は$400B~$500Bドルを超え、USDCの中立的な橋渡し資産としての地位が強化されると予測。
PolymarketとKalshiが急成長し、米中間選挙での利用が爆発的に増加。年間取引高が3~4倍になると見込まれる。
NFTとmemeコインは2026年は復活しないとの見方が多数。ローンチパッド需要も低下。
分散型デリバティブ市場はCEXの25%に相当するまで成長し、RFQベースのDEXも登場。
Kraken、BitGo、Consensysなどが上場し、トークンローンチからIPOへのシフトが進む。
クロスチェーンのルーティングや自動化で、スーパーアプリが台頭。
2025年に話題となったDAT(クリプトを買ってホールドする企業)の多くは2026年に清算や統合に追い込まれ、生き残るのはブランド力のある一部のみ。
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