Blastのローンチ
Blastメインネットがローンチしました。Duneをみると、現在$1.7Bの資金がブリッジされています。
またキャンペーンとして、Blast上でユーザを集めたプロジェクト/dappsに対してポイントが付与されています。
そしてこのポイントをユーザに還元すると約束して、エンドユーザを増やそうとアプリ同士が競争している感じになっています。
Blastポイントの交換は、暫定的ですが5月24日に予定されています。
■ This Week in Crypto
1.Peter Thiel's Founders Fund co-leads $27 million seed round for modular blockchain project Avail
昨年PolygonからスピンアウトしたAvailが、$27Mドルを調達しました。ピーター・ティールのFounders FundとDragonflyがリードしています。
AvailはロールアップのためのDA特化チェーンを開発していましたが、インターオペラビリティやシェアードセキュリティのためのプロトコルも作っていることを発表しています。
Avail DA(DAレイヤー)
Avail Nexus(インターオペラビリティ)
Avail Fusion Security(シェアードセキュリティ)
Fusion Securityはリステーキングから着想を得ていて、ETHやBTCをステークできるようにして、Availを使うチェーンのセキュリティを高めることが目的です。
TerraとCosmosの元開発者グループが創業したInitiaが$7.5Mドルを調達しました。
Delphi VenturesとHack VCがリードしています。
Initiaの目的は、Optimisticロールアップを簡単に立ち上げられるようにすることで、このロールアップ同士は、CosmosのIBCを利用して通信することができます。
もう1つの特徴として、Initia L2同士で流動性を共有できる仕組みを組み込んでいる点です。
またインセンティブとして毎月INITというトークンが、Initia L2開発者に割り当てられるそうです。4月上旬頃にはインセンティブ付きテストネットが予定されています。
3.Binance Labs invests in Bitcoin staking protocol Babylon
Binance Labsが、ステーキング・プロトコルのBabylonに投資しました。
Babylonは以前も触れたことがありますが、PoSブロックチェーンにビットコインをステーキングできるようにし、報酬を得ることができます。
Cosmos SDKを使ったBabylon独自のPoSチェーンが、Babylonによって守られる最初のチェーンになります。その後、BTC保有者がBabylonを経由して他のPoSチェーンにもステーキングできるようになります。
4.BounceBit Raises $6M in Seed Funding Round To Build Bitcoin Restaking Infrastructure
上のBabylonと少しだけ似ていますが、BTCリステーキングのインフラ BounceBit が、$6Mドルを調達しました。
Blockchain CapitalとBreyer Capitalがリードし、dao5、CMS Holdings、Bankless Venturesなどが参加しています。
BounceBitチェーンは、BTCとBounceBitトークンの両方をステーキングするバリデータによってセキュリティが守られるPoSチェーンです。BTCをステークすることで利回りを得ることができます。現在は、bouncebit.io でポイントを獲得することができるそうです。
BuildBearが$1.9Mドルを調達しました。Superscrypt、Tribe Capital、1kxがリードしています。
Web3に特化した自動テストエンジンを開発していて、「Testnet as a Service」と説明されています。
開発者はエクスプローラー、faucet、RPC などを揃えたプライベートテストネットを作ることができ、そこで dApp テストをしてローンチ前に脆弱性を見つけることができます。
6.Talus network raises $3M in funding led by Polychain Capital to democratize onchain AI with Move
TalusというAIプロジェクトが、$3Mドルを調達しました。Polychain Capitalがリードし、dao5、TRGCなどが参加しています。
Talusは、AIをつかったネットワークを開発していて、たとえばDeFiではAIエージェントが、いろいろなプロトコルとチェーンにわたって流動性提供の戦略を最適化します。
ゲームでAIエージェントがプレイヤーに代わってリソースを収集したり、ガバナンスではAIエージェントがDAO内の意思決定者となる、などのユースケースがあげられています。
ちなみにTalusでは、セキュリティと性能のためにMoveVMを活用しています。
7.Pantera Capital invests in decentralized lending protocol Morpho
Pantera Capitalが、レンディングプロトコルMorphoへ投資を明らかにしました。投資額は明らかにされていません。
Morphoは以前、a16z と Variantがリードで$18Mドルを調達しています。
他のレンディングプロトコルと違って、Morphoではエンドユーザーがリスク評価者(curator)を選ぶことができます。
8.Ethereum liquid restaking protocol Ether.fi closes a $27 million investment round
Ether.fiが$27Mドルを調達しました。
BullishとCoinFundがリードし、Amber Group、Bankless Venturesなどが参加しています。
Ether.fiは、「EigenLayerのLiquidリステーキング」のプラットフォームの中では一番ステーク量を集めています。
🎙 ポッドキャスト
Spotify | Apple | Substack (毎週火曜日に更新)
ポッドキャストで扱ってほしいトピックや、ゲスト名など、募集中です!
ぜひ今週分をシェアお願いします🎉
☕ Twitter: @CoffeeTimesTW
☕ バックナンバー: Substackのアーカイブからご覧ください。