AI特化型のDEX
#440 Bspeak! 2026年6月15日号
■ This Week in Crypto
AI特化型のDEXであるMNXが、$6.4Mドルを調達しました。
Village Globalがリードし、Cambrian、North Island Ventures、Finality Capital、などが参加しています。(評価額は$40Mドル)
このMNXは、予測市場プラットフォームManifold Marketsの共同創業者によって設立されています。
AI経済にかかわる資産を取引できるプラットフォームで、たとえば未上場AI企業の評価額の先物、AI企業の株のパーペチュアル、GPUなどのコンピュート市場、AI予測市場などが出る予定です。
そのほか、電力価格、AIベンチマーク、銅価格、上場株式、未上場AI企業の評価額まで、AIに関連する様々なものを1つの取引所で扱うことを目指しています。
またMegaETH上に作られていて、従来のオーダーブックではなく、200ミリ秒ごとのバッチオークションを採用しています。これによりMEVを軽減し、公平な価格形成を実現しようとしています。
現在はテストネット上でプライベートベータを実施していて、今夏にメインネットをローンチする予定です。
2.Edge Markets: Building the Financial Rails for America’s Alternative Markets
予測市場やベッティング市場向けの金融インフラを開発するEdge MarketsがシリーズAで$29Mドルを調達しました。CoinFundがリードしています。
予測市場(PolymarketやKalshi)の取引量は急拡大していて、年に$285Bドルもの出来高に達しています。しかし、機関投資家が大きな資金を、速く、規制に準拠して移動させるためのインフラは十分にありません。
その理由の1つは、ギャンブル・高リスク業界と見られているためです。そのため銀行、カード会社は厳格な管理をしていて、銀行口座が停止されたり、送金に数日かかることがあります。
Edge Marketsは、この課題を解決するために、予測市場やベッティング市場専用のFDIC保険付き金融プラットフォームを開発しています。
すでに20億件以上の取引を処理していて
機関投資家向けの資金管理サービス「EDGE Pro」
B2B決済インフラ「EDGE Connect」
個人向け銀行口座サービス「EDGE Boost」
の3つのプロダクトを提供しています。
3.a16z crypto leads $355 million raise for Canton developer Digital Asset
Canton Networkを開発するDigital Assetが、a16z cryptoリードで$355Mドルを調達しました。
今回のラウンドには、Apollo Funds、BNP Paribas、Citadel Securities、Coinbase Ventures、SBI Groupなど、TradFiとDeFiの大手企業が多数参加しています。
Digital Assetはすでに黒字化しているそうで、今回の調達はパートナーシップの加速やM&A、新規プロジェクトへの投資を目的としています。
Cantonは、金融機関向けのパブリック&パーミッションレスなL1ブロックチェーンです。トランザクションを秘匿できるプライバシー機能があり、トークン化資産の発行や決済に特化しています。
すでに$6Tドル相当のトークン化資産が発行されたとしていて、JPMorganやDTCCが活用しています。またVisaは今年3月にCantonのValidatorとなり、ステーブルコイン決済の実証実験にも利用しています。
4.TVL Capital Raises $5M Led by Framework Ventures to Bring Structured Products Onchain
金融機関向けのインフラ企業のTVL Capitalが、Framework Venturesリードで$5Mドルを調達しました。Flow Tradersなども参加しています。
プロダクトとしては、「Chain-Traded Products(CTP)」を開発しています。
このCTPは、オンチェーン版のETP(Exchange Traded Products)で、機関投資家向けのストラクチャード商品をブロックチェーン上で発行・決済・管理できるようにするものです。
これにより、オンチェーンのユーザは、従来アクセスできなかったストラクチャード商品の収益機会を利用することができ、TradFi発行体はオンチェーン上で直接商品を配布することができます。
現在は、TradFiの機関、取引所、主要プロトコルなどと提携しながら市場投入を進めています。
5.Morpho Association Raises $175M To Build The Open Credit Network For The World
レンディングプロトコルのMorphoが、$175Mドルを調達しました。
Paradigm、a16z crypto、Ribbitが共同リードし、Apollo Funds、Circle Ventures、VanEck、Ledger Cathayなどが参加しています。DeFi分野では過去最大級の資金調達の一つとなります。
Morphoは「オープンなクレジットネットワーク」の開発を目指していて、銀行や資産運用会社、フィンテック企業が共通のオンチェーン信用インフラを利用できる環境を提供しています。
現在 Morphoには$11Bドルを超える資金が乗っていて、Bitwise、Galaxy、Anchorage Digitalなどの機関投資家に加え、Coinbase、Kraken、Binanceなどの大手取引所、Ledger、Trezor、Bitpandaなどのクリプト企業にも利用されています。
調達資金は、戦略的パートナーとの技術統合や事業提携の拡大、クレジットプロダクトを開発するためのインフラ強化に活用される予定です。
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