■ This Week in Crypto
1.1kx and Blockchain Capital lead $30 million round into IP-focused Camp Network
知的財産(IP)に特化したL1チェーン Camp Network が、シリーズAで$30Mドルを調達しました。1kxとBlockchain Capitalがリードし、Lattice、Maven 11、OKXなども参加しています。
IPをオンチェーンで登録・トークン化できるブロックチェーンを開発していて、独自の「proof of provenance(出所証明)」アルゴリズムをもちます。派生作品がマネタイズされたときに、出所・使用権などの情報を記録します。
また、IPでAIエージェントをファインチューニングできる機能もあり、収益化を貢献者に自動分配する仕組みも備えています。
(もともとは音楽、メディア、ゲームなどコンシューマアプリに特化したL2でしたが、最近のナラティブに乗り、IP + AI 特化のL1になったようです。)
2.Polygon spin-off Miden raises $25 million in seed funding for privacy-focused blockchain
Polygon発のプロジェクトMidenがスピンアウトし、ZK技術を使ったプライバシー重視のブロックチェーン「Edge」の開発のためにシードで$25Mドルを調達しました。
a16z crypto、1kx、Hack VCがリードしています。
Midenは、処理をクライアントサイド(エッジデバイス)側ですることによって、スケーリングとプライバシーを実現しようとしています。
メインネットとトークンのローンチは2025年Q4を予定しています。またPolygonトークン(POL)保有者やステーカー向けに約10%のエアドロップを計画しているそうです。
3.Unto Labs raises $14.4 million from Framework Ventures and Electric Capital
元Jump Cryptoのエンジニアが共同創業したスタートアップ「Unto Labs」が、Framework VenturesとElectric Capitalなどから合計$14.4Mドルの資金を調達しました。
Frameworkがプレシード、Electricがシードラウンドをリードし、企業評価額は$140Mドルに達しています。
Untoは、L1ブロックチェーンのThruを開発しています。従来のブロックチェーンVM(EVMなど)を使わず、新しく独自の「ThruVM」という仮想マシンをつくっています。
ブロックチェーン以外の領域でも普及している「RISC-V」に対応していて、クリプト以外の開発者にも親しみやすく、パフォーマンス面や開発ツール面でも優位性があるとしています。
(ちょうど先週Vitalikから、Ethereum L1のEVMをRISC-Vにおきかえるアイデアがでていました。またSP1やRisc0などzkVMの多くはRISC-Vベースです。)
UntoはこのThru上にアプリを⾃社開発し、直接収益を得るビジネスモデルにする予定です。
4.Kaia X
L1チェーンのKaiaが、資金調達を発表しました。Blockchain capital と1kx がリードしています。
もともとはKakaoの開発していた「Klaytn」というブロックチェーンでしたが、LINEのプロジェクトと統合されKaiaとなり、最近ではミニアプリを中心にけっこう使われているそうです。
Zarというスタートアップが、$7Mドルを調達しました。Dragonfly、a16z、VanEckがリードしています。
新興国市場をターゲットに、モバイルマネーエージェントのネットワークを活用して、物理的な店舗でステーブルコインを簡単に購入できる仕組みを開発しています。
すでに世界20ヶ国以上から7,000以上の店舗が興味をもっているとしていて、夏までにローンチ予定です。
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