info finance
Vitalik氏が予測市場についてのブログを出しました。予測市場は、ソーシャルメディア、科学、ニュース、ガバナンスなど他の分野に応用可能な「info finance(情報金融)」の一例である、という記事です。
他のinfo financeの応用例として、friend.techなどのパーソナルトークンや、Gitcoinなどのパブリックグッズファンディングをあげています。
また info financeは多くの人が参加しないと機能しにくい傾向がありますが、AIが参加者として機能することによって小さなお題でも効果的な市場にできる可能性があるとしています。
■ This Week in Crypto
1.Crypto startup Pond raises $7.5 million to build decentralized AI model layer
分散型AIモデルレイヤーを開発する「Pond」が$7.5Mドルをシードラウンドで調達しました。Archetypeがリードし、Cyber Fund、Delphi Ventures、Coinbase Ventures、Near Foundationが参加しています。
Pondは2023年の設立当初、オンチェーンデータを使ったユーザー検索エンジンを開発していました。現在はクリプト特化のAIモデルのエコシステムを構築しています。
例えばセキュリティ分野では、悪意のあるアドレスを予測するグラフベースのモデルを開発しています。
またNFT購入のレコメンデーションや、DeFiプロトコルのレコメンデーションもサポートしています。
DeFi分野では流動性提供者が、最適な取引手数料を決定するダイナミックフィーモデルを開発しています。
今後はDeFiのリスク管理、インサイダー取引の検出などAIユースケースを拡大していく予定です。
vlayerが、$10Mドルを調達しました。a16z crypto CSX、Credo Ventures、Blocktower VCなどが参加しています。
vlayerは、Ethereum上のsolidityに新しい機能を提供するインフラを開発していて、今回のリリースで、開発者はEthereum上のスマートコントラクトに以下の機能を利用できるようになります。
Time Travel:過去のオンチェーンデータを使用してコントラクトを実行
Teleport:複数のEVM互換ネットワーク間でのコントラクト実行
Web Proofs (zkTLS):ウェブコンテンツ(APIやサイト)の検証と統合
Email Proofs (zkEmail):メールコンテンツの検証とアクセス
オンチェーンとオフチェーンのデータを統合したアプリ開発ができるようになります。
マルチVMのブロックチェーンであるCytonicが、シード資金で$8.3Mドルを調達しました。
LatticeとLemniscapがリードし、IOBCやNomura、Lyrik、Public Works、Arthur Hayesなどが参加しました。
Cytonicは、EthereumやSolanaのVM(EVMとSVM)を同時に実行できるL1ブロックチェーンを開発していて、既存のウォレットやdAppがそのまま機能できる環境を提供しています。またERC20トークンとSPLトークンの交換が1つのDEX内で同じ流動性プールを通じて行えるため、資本効率が高くなります。
TON Venturesが、Bionというプロジェクトに投資をしました。
TONブロックチェーンで最初のショッピングアプリで、1000以上の加盟店と提携していて、ユーザはTON、USDT、BTCのキャッシュバックを得ることができるそうです。
5.Naptha AI Raises $6 Million to Pioneer Multi-Agent Systems in Artificial General Intelligence
Naptha AIが、$6Mドルのプレシード資金調達を発表しました。Arche CapitalとCyber Fundがリードしています。
Naptha AIは、AGI(人工汎用知能)をつくることを目指していますが、単一モデルではなく、数十億のAIエージェントが協力しあう分散型ネットワークとして構築することを目指しています。
6.Pharos raises $8 million in seed funding to build a Layer 1 blockchain for fintech use cases
L1ブロックチェーン「Pharos」がシードラウンドで$8Mドルを調達しました。Lightspeed FactionとHack VCがリードしています。
主にリアルタイム決済や実世界資産(RWA)などのフィンテック向けユースケースに特化し、毎秒50,000トランザクションのチェーンを目指しています。
中国の大手フィンテック企業Ant GroupのWeb3ブランドZANとのパートナーシップも発表されています。今後は2025年Q1にテストネット、2025年内にメインネットのローンチを目指しています。
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