Coinbaseのアメックスカード
Coinbaseが、最大4%のビットコイン報酬が得られるクレジットカード「Coinbase One Card」を発表しました。クリプト初のAmerican Expressと提携したカードになっていて、今年の秋にリリース予定です。
自分もウェイトリストに申し込みしてみたので、届いたらレビューしていきます。
StripeによるPrivy買収
決済大手のStripeが、ウォレット企業Privyを買収することを発表しました。買収額は非公開です。
Privyといえば、「アプリ内ウォレット」を使うことができるツールです。結果としてシードフレーズやガス代などの複雑なステップを踏まずにクリプトアプリを使うことができるようになります。
すでにHyperliquid、Farcaster、Blackbirdなど多くのアプリで利用されています。
今思えばfriend.techが普及のきっかけになったように思えます。
今後も独立したプロダクトとして運営されますが、Stripeの支援をうけて加速させていくとされています。
■ This Week in Crypto
AIスタートアップのYuppが、a16z cryptoがリードする$33Mドルのシード資金調達を発表しました。
Yuppは、複数のAIモデルの回答を並べて比較できる無料プラットフォームを開発しています。(ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、DeepSeek、Llamaなど)
クリプトを使ってユーザーに報酬をわたし、モデル改善のためのフィードバックを集める予定です。
この報酬はBaseやSolana上のステーブルコインで支払われますが、StripeやCoinbase経由でフィアットでも支払われるそうです。
そしてユーザーからのフィードバックに基づいて「Yupp VIBE Score」という公開スコアボードが作られ、AIモデルの性能を評価する予定になっています。
2.Cyber Fund and Blockchain Capital lead $20 million Series A for cross-chain firm OneBalance
クロスチェーンインフラのOneBalanceが、Cyber FundとBlockchain Capitalのリードにより、シリーズAで$20Mドルを調達しました。
OneBalanceは、複数のチェーン間での資産移動や利回り獲得などを、ブリッジやガス代を意識せずに行えるツールキット「Toolkit」を開発しています。
3.TOOL promises 1-second execution on Ethereum without rollups
NuConstructが、Cyber FundやDCGなどから$6Mドルのシード資金を調達したことを発表しました。
Ethereumの12秒ブロックタイムを1秒ほどに短縮するミドルウェア「TOOL(Trustless Orderflow Operations Layer)」を開発しています。
Ethereum本体に変更を加えずに、ブロックを12の1秒ラウンドに分割し、それぞれでトランザクションのシールドオークションを実施します。
流れとしては、TOOL経由でトランザクションを送ると、誰が処理するを決めるオークションが行われ、MEVを探し求めるサーチャーが競います。そしてオークションで勝者が決まると1秒以内に実行の約束がされます。(TEEでプライベートに処理されます。)
速いブロックタイムがほしいのは、アービトラージャーやDEXトレーダーなどが中心ですが、実はbased rollupsにとってもありがたいことです。なぜかというと、centralized sequencer をもたない状況下では、「速い約束」をする役割がいないため、Ethereumの12秒のブロックタイムを待つ必要があり、UX的にとても遅くなってしまうからです。
ちなみにbased rollupsのために、Ethereumバリデータに担保&スラッシュを要求し、それをもとに速い承認を約束する方法が提案されていて、取り組んでいるスタートアップがいくつかあります。(Luban、EthGas、Chainboundのbolt、NethermindのSwitchboard等)。しかしMEV算出など瞬時に多くの計算が必要なため、高性能なハードウェアが求められ、バリデータが担うのは現実的ではなく、高いスペックの「ゲートウェイ」という役割が必要という話になっています。しかしこれでは集権的でcentralized sequencerと同じではないかと批判されていて、どのようなデザインになるかはまだわかりません。
4.Noah raises $22 million in seed funding to build its global stablecoin payment network
ステーブルコインインフラを提供するスタートアップNoahが、シード資金として$22Mドルを調達しました。
リード投資家はロンドンのVCであるLocalGlobeで、Palantir共同創業者Joe Lonsdale氏や、元Unity CEOなどもエンジェル投資家として参加しています。
Noahは、フィアットとステーブルコイン間の橋渡しをするモバイル&Webアプリでの決済ネットワークを開発しています。
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