予測市場のプライムブローカー
#449 Bspeak! 2026年8月17日号
今週の市場コーナー
BTC市場について、状況は大きく先週と変わっていません。数字をみると悪くなっているところもあり、サイクルの底が近いサインがでているともいえます。
現状をまとめると、
ETFフローは8月初の2日連続での流出となりました。しかしETFからの売りは最悪期を過ぎたように見えます。
マイナーによるBTC売却が加速していて、大手のMarathon Digital ($MARA)も 23,093 BTCという大きな数量を売りました。マイナーたちがもつBTCは、全BTC供給の9%となっていて、過去最低レベルまで下がっています。
さらにStrategy社もBTCを売り続けています。先週は$108Mドル分のBTCを売り、2週連続で100M超えの売り側に回っています。それにもかかわらず、STRCは依然として目標価格の100ドルを下回って($95ドルあたりで)取引されているため、まだ売る可能性があります。
Clarity Actについては先週かいた状況と大きく変化はありません。9月15日に、クローチャーの採決が予定されていて、ここで通れば、上院の修正案の審議に入って、早い段階で最終採決に進む可能性があります。ただこの9月15日に否決されたら、2026年中の可決はかなり難しくなります。
■ This Week in Crypto
1.Announcing Our $8.5M Seed Round
予測市場向けのインフラを開発するRiver Marketsが、$8.5Mドルのシードラウンドを実施しました。Haun Venturesがリードし、Y Combinator、Coinbase Ventures、Qube Research & Technologies(QRT)などが参加しています。
現在、プロのトレーダーが予測市場を取引するには、分断された取引所ごとに別々の口座・残高・API・リスクシステムを管理する必要があり、新しい取引所への接続には数ヶ月かかることもあります。
River Marketsは「予測市場のプライムブローカー」を目指していて、トレーディング企業が単一のプラットフォームから、KalshiやPolymarketなど複数の予測市場のトレードとリスク管理をまとめて一括でできるようになります。また執行アルゴリズムによって大きなサイズをスリッページを抑えて執行できるとしています。
5月1日にローンチしていて、KalshiやPolymarketの出来高トップ10に入るトレーダーを含むチームが、すでに利用しているそうです。今後は、資本効率を高めてより大きな規模で取引できるようにするためのインフラとモデルを開発する予定です。
2.From Kraken to KuCoin: Entravel raises $7.5M for its push beyond crypto
Entravelが、$7.5Mドルを調達しました。Ethereum共同創業者Joseph Lubin氏が率いるEthereal VenturesとFinality Capitalが共同リードし、GSR、Varrock、G1 Ventures、Seier Capitalなどが参加しています。
Entravelは、クリプト取引所やフィンテック企業向けに、ホテル予約システムをホワイトラベルで提供するインフラを開発していて、KrakenやMetaMaskなど40以上のブランドで採用されています(合計ユーザ数は3億人と主張しています)。
同社によると、ホワイトラベルのプラットフォーム上では、対象ホテルが最大60%割引になり、予約のコンバージョン率は10%超(業界平均は1〜3%程度)とのことです。
今回の資金で、クリプト以外の一般の旅行業界への展開をすすめ、決済・運転資金のためのステーブルコインベースの金融システムも開発する予定になっています。
3.Why We Invested $1M in Memebook: Building Social for Solana
olanaネイティブのソーシャルアプリを開発するMemebookが、シードラウンドで$1Mドルを調達しました。
Memebookは、写真やリール動画を共有し、SOLでチップを受け取り、コミュニティ内で評判をつくるようなソーシャルアプリです。メールやパスワードではなく、Solanaウォレットでログインする「ウォレットファースト」の設計になっています。
SOLでのチップ、XPによるレベルアップ、NFTでゲートされたティアなど、エンゲージメントと所有を結びつけるインセンティブ設計が特徴です。
ウェブに加えて、Google PlayとSolana MobileのdAppストアでも配信されています。
Saturnが、Ondoとの提携を発表し、合わせてOndoはSaturnに投資をしたことを発表しました(金額は明かされていません)。
前にも書いたことがありますが、Saturnは、Strategyの優先株「STRC」をベースにしたステーブルコインプロトコルを開発していて、トークン化された米国債にバックされたステーブルコイン「USDat」と、STRCの配当が蓄積される利回り付きの「sUSDat」の2つのトークンを提供しています。
今回の提携では、まずOndoがトークン化したSTRC(STRCon)をsUSDatに組み込む予定になっています。
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