Dencunのアップグレード
先週 Dencunというコードネームのアップグレードが、Goerliテストネットで実施され成功しました。(プロトダンクシャーディングが含まれるアップグレードです)
今後は、1月30日にSepoliaテストネットで、その翌週の2月7日にHoleškyテストネットで実施される予定です。
そしてメインネットのアップグレードは、Holeškyのアップグレードの1ヶ月後と予想されていて、3月頃になる見込みです。
そのあとL2側が対応するタイムライン次第ですが、ロールアップのガス代が大きく(10xほど)削減されると期待されています。
■ This Week in Crypto
1.CoinFund leads $11.5 million Series A funding round for decentralized car data network developer
最近はDePIN(物理インフラネットワーク)が流行りつつありますが、そのカテゴリの「DIMO」を開発するDigital Infrastructureが、シリーズAで$11.5万ドルを調達しました。
CoinFundがリードし、Slow Ventures、ConsenSys Mesh、Borderless Capitalなどが参加しています。
前にも書いたことがありますが、専用のデバイスをつけて車を運転し、データを共有することで、報酬(DIMOトークン)を得ることができたり、保険、カーシェア、メンテナンスなどのサービスを利用することができます。
すでに36,000台以上の自動車がネットワークに接続されているそうです。また最近リリースされた小さめのデバイスは、HeliumのIoTネットワークにつながるそうです。
画像: DIMO Macaron
2.Ethereum restaking protocol Renzo raises seed round at $25 million valuation
リステーキングプロトコルであるRenzoは、シードで$3.2Mドルを調達しました。
Maven11 Capitalがリードし、Figment Capital、SevenX Ventures、IOSG Venturesなどが参加しました。
ETHを預けると、それがEigenlayerにリステークされ、ezETHというリキッドリステーキングトークンをうけとることができ、リステーキング報酬を得ることができます。
現在Renzo経由でリステーキングしたアドレスには、Renzoのポイントが付与されます。またEigenlayerにリステークすると得られるポイントも、ezETHホルダーに100%還元するようです。
将来的には、L2や他チェーンでのリキッドステーキングトークンもサポートする予定になっています。
3.A Shared Sequencer Thesis: Why we Invested in Rome
Rome protocolがPortal Venturesから資金調達をしました。金額は明かされていません。
Romeは、Solanaのバリデータを使用するシェアード・シーケンサーです。
このシークエンサーを使うロールアップ同士は、
効率的なMEVオークション
アトミックなブリッジ
ロールアップ間でのアビトラや流動性の共有
などの利点を得ることができます。
(シェアードシーケンサー上の各ロールアップに、別々のNeon EVMを展開して、ロールアップのステートと同一にするそうです。)
画像: Rome Protocol
fetcchが、プレシードで$1.5Mドルを調達しました。AppWorks VentureとHashkey Capitalがリードで、LD Capital、NGCなどが参加しています。
Fetcchは、決済や送金のためのインフラを提供しています。例えばマーケットメーカー、取引所などに入金機能を提供するAPI/SDKなどです。
また「ユニバーサルなトランザクション・アイデンティティ」(UTI)を発表しています。
これは、LayerZero、Axelar、Wormholeなどのプロトコルをまとめ、異なるチェーンをまたがるアドレスやIDを、ウォレットブランドのIDに統合することができます。
例えば「Bob@metamask」のようなIDを宛先にして、クリプトを送れるようになります。
5.Agrotoken Raises $12.5M in Pre-Series A Funding
agrotokenが$12.5Mドルを調達しました。Visaに加えて、Bunge、Borderless Capitalなどが参加しています。
Agrotokenは、穀物をトークン化し、農業ビジネスを民主化するプラットフォームです。トークンを交換したり、支払いに使ったりすることができるようです。
現在はブラジルやアルゼンチンなどの南米がメインになっています。
Wield という企業が $1Mドルを調達しました。Lemniscapがリードで、Farcasterの創業者 Dan romero などが参加しています。
このWield は、web3ソーシャルプロトコルであるFarcasterの上で色々と作っている企業で、 far.quest がその1つです。今後何を開発するかについて、まもなく発表するそうです。
7.0xScope V2 launches with Web3 AI Data Layer focus, $5M new funding round
Web3データ分析企業の0xScopeは、$5Mドルを調達しました。
HashKey Capitalがリードし、OKX Ventures、GSR Markets、Amber Groupなどが参加しています。
0xScopeは、Web3 + AIの機会学習に特化したデータレイヤーです。開発者が、AIを使ったアプリのために機械学習や最適化をすることができます。
0xScopeを使ったアプリの例として Scopechatというのがあり、AI搭載Web3トレードアシスタントです。リアルタイムのWeb3データとインサイトを得ることができます。
BeWaterが資金調達を発表し、OKX Venturesがリードしました。
BeWaterはWeb3ベンチャースタジオで、ハッカソンやワークショップなどのイベントを、わずか10分で開催できるというプラットフォームです。すでに100以上のキャンペーンが実施されています。
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