■ This Week in Crypto
ブロックチェーン向けに高性能な分散型メモリインフラを開発するOptimumが、1kxをリードに$11Mドルを調達しました。
MITの研究成果である「ランダム線形ネットワーク符号(RLNC)」を活用しています。衛星通信などで実績がある技術で、データを断片に分けて効率よく伝送・復元できるのが特徴です。
プロダクトとしては、P2Pでの高速伝播をできるようにする「Optimum P2P」や「deRAM」をつくり、L1/L2のブロックチェーンのスケーラビリティや効率性を向上させます。
2.Launching Honcho: The Personal Identity Platform for AI
Plastic Labsが、「Honcho」をローンチし、Variantなどから$5.35Mドルを調達したことを発表しました。
このHonchoは、AIエージェントやアプリが個人を理解し、よりパーソナライズされた体験を提供できるようにするプラットフォームです。
アプリがHonchoのAPIをつかうことで、ユーザーの性格、価値観、好みなどを自然な形で推定して記憶し、リアルタイムで得ることができます。
次のステップとしては、ユーザーの個人情報を一元化し、異なるAIエージェント間で共有可能にする「Honcho Network」を開発する予定です。これによりデータを自身がコントロールできるようになります。
3.ORO Raises $6M Seed Round to Build Decentralized Intelligence Platform for Private Data
プライバシー重視のAIデータプロジェクト「ORO」が、$6Mドルを調達しました。a16z crypto CSX、Delphi Venturesがリードしています。
ユーザーが、プライバシーを保ちながらデータをAI開発に提供して、報酬を得られるようにするアプリとプロトコルをつくっています。(zkTLSとTEEをつかうことで個人情報を守りながらAIモデルのトレーニングをできるようにします。)
たとえばヘルスケアや金融アカウントなどを接続して既存データを共有したり、クエストをしてAIがまだアクセスできない新しいデータ(会話、行動、動画など)を生成し、提供することができます。
4.Crypto investment startup Glider raises $4 million in round led by Andreessen Horowitz
Gliderが、a16zをリードに$4Mドルを調達しました。Coinbase Ventures、Uniswap Ventures、GSRなども参加しています。
Gliderは、クリプトを自動的かつパーソナライズされた方法で運用できるようにするプロダクトを開発しています。
AIをつかって、ETFのような構造や、特定チェーンの流行っているトークンを保有するなど、ユーザーの好みに応じたポートフォリオを作って自動化することができます。
Gliderはユーザー資産を預かることなく、ノンカストディアルになっています。収益は、ユーザーの運用資産に対する管理手数料から得る予定です。
ステーブルコイン・DeFiプロトコル「Resolved」が、$10Mドルのシード資金調達を発表しました。
cyberFundとMaven11がリードで、Coinbase Venturesなどが参加しています。
Resolvedは、利回りを得ることができるステーブルコインを開発していて、今後BTCをベースにした戦略や、新しいチェーンへの拡大などを予定しています。
Tetherが、セルフカストディ型のウォレットと決済システムを開発するフィンテック企業Fizenに投資をしました。
現在Fizenは、ブロックチェーンを意識せずにステーブルコイン決済をできるようにするプロダクトを開発しています。加盟店はQRコードやカードリーダーなどで、すぐ法定通貨として精算することができます。
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