■ This Week in Crypto
1.Kalshi raising $185 million at $2 billion valuation in a Series C round led by Paradigm
予測市場プラットフォームのKalshiが、$185Mドルを調達しました。評価額は$2Bドルで、Paradigmがリードしています。
KalshiはCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)で規制遵守した合法的な予測市場であり、そこがPolymarketと異なるとしています。
ちなみに先週 Polymarketも$200Mドルを調達し、評価額は$1Bドルとなっています。
2.Paradigm invests $15 million in GTE, a startup billed as the ‘world's fastest’ DEX
MegaETH上のDEXである「GTE」が$15Mドルを調達しました。Paradigmがリードとなっています。
GTEは、BinanceやCoinbaseのような取引所と同等の速さの「中央リミットオーダーブック(CLOB)」を開発しています。
未公開の株式をトークン化する「Jarsy」がローンチしました。またBreyer Capitalがリードする$5Mドルのプレシード資金調達も発表しています。
Jarsyは、AnthropicやStripeなどまだ上場してない株式を1:1で担保するトークンを発行し、小口投資家でも$10ドルから投資可能になります。
最近は、SpaceXやOpenAIといった企業に連動するトークン発行を目指すRepublicや、株式をトークン化し(米国外で)取引できるようにするKrakenなど、この手のユースケースも増えてきました。
DeFiプラットフォーム「Veda」は、$18Mドルを調達しました。CoinFundがリードし、Coinbase Venturesなどが参加しています。
Vedaは、DeFiの複雑さをとりはらったプロダクトを提供していて、例えばスマートコントラクトベースの「BoringVault」では、開発者や金融機関が独自の利回り戦略をつくることができます。
TVLは$3Bドル以上になっていています。
5.Announcing the Zama Confidential Blockchain Protocol and Our Series B
Zamaが、$57MドルのシリーズB資金調達(評価額$1Bドル超)を発表しました。
またFHEをつかった「Zamaプロトコル」をローンチしました。
このプロトコルは、L1やL2チェーン上に機密性を提供するレイヤーで、トランザクション入力やステートを暗号化して、誰にも見られずに処理ができるようになります。
また、FHEだけでなく、MPCやZKを併用してスケーラビリティや正当性を担保しています。
7月にはテストネットがローンチ予定で、EthereumメインネットやSolanaへの対応が予定されています。
6.Yield.xyz nets $5M Multicoin bet to eliminate ‘backend Frankensteins’
DeFiインフラのYield.xyzが、Multicoin Capitalから$5Mドルを調達しました。
ステーキングやDeFi利回りを一括で扱えるAPIを提供していて、ウォレット、アプリ、フィンテック企業が簡単にDeFi機能を統合できるようにします。
現在はSolanaに注力していて、Ledgerの最大の利回り提供元となっています。
将来的にはリスク許容度にあわせた自動利回り戦略などを予定しています。
7.Digital Asset Raises $135 Million to Accelerate Adoption of Canton Network
L1チェーン「Canton Network」が$135Mドルを調達しました。
DRWとTradewebがリードし、Goldman Sachs、BNP Paribas、Circle、Citadel、DTCC、Polychain Capitalなど、金融企業とクリプト企業が参加しています。
このCanton Networkは、リアルワールドアセット(RWA)をブロックチェーンに統合するためのネットワークで、債券、保険、住宅ローンなどの資産をすでに取り扱っています。
現在400社ほどが参加していて、プライバシーと規制準拠を両立させるということで注目を集めているようです。
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