SBETとETHトレジャリー
ストラテジー社のETH版である SharpLink Gaming(SBET)が、Ethereum財団から 10,000 ETH を直接購入したことを発表しました。
最近Ethereum財団のETH売却はコミュニティから批判を浴びていましたが、SharpLinkはトレジャリーにETHを積み立てていく計画をしているため、このOTC取引はポジティブにとらえられています。
L1 zkEVM
Ethereumのコア開発者たちは、1年以内にEthereumのベースレイヤーにZKを統合する計画を明らかにしました。まずはオプションとしてzkEVMクライアントの導入から始まり、将来的には標準化される可能性があります。
このzkEVMの導入により、Ethereumはトランザクションの再実行ではなく、3つのzk証明を検証することでブロックを承認できるようになります。
ブロックタイム以内、またはリアルタイムで高速に証明を生成ができるようになると、(インターオペラビリティや、スケーリング、プライバシーなど)可能性が大きく広がるため、各zkVMのチームがこぞって証明スピードをあげる競争をしています。
■ This Week in Crypto
1.Paradigm leads $50 million Series A for stablecoin builder Agora
ステーブルコイン企業Agoraが、ParadigmのリードでシリーズAラウンドで$50Mドルを調達しました。
Agoraは、ステーブルコイン「AUSD」と、それを基盤としたホワイトラベルのステーブルコイン発行プラットフォームを提供しています。
このステーブルコインは、現金と米国債で1:1に担保されて、State StreetとVanEckが管理します。そして提携の企業が独自トークンを発行すると、準備金の利回りをシェアできる仕組みになっていて、これがTetherやCircleとの差別化となっています。
このホワイトラベルのプラットフォームは、「stablecoin as a service」といえると思いますが、数日で独自のブランドのステーブルコインを発行でき、フィンテックや企業からの需要が高まっているようです。
Monad上のDEXであるKuruが、$11.5Mドルを調達しました。Paradigmがリードしています。
Kuru は、CLOB(中央リミットオーダーブック)とAMM(自動マーケットメイカー)を組み合わせたハイブリッドDEXを開発中です。
各オーダーブックに、デフォルトのマーケットメイカーが付き、AMM的な戦略で流動性を提供します。そのため、常に流動性が確保されます。
3.Remix (formerly Farcade) raises $5 million in Seed Round led by Archetype
ゲーム開発プラットフォーム「Remix」(元Farcade)が、$5Mドルを調達しました。
Archetypeがリードし、Coinbase、Variant、Lemniscapなどが参加しています。
Remixは「ゲームをオンラインコンテンツと同じくらい簡単に作れて、発見できるようにする」というコンセプトのもと、AIとユーザー生成コンテンツ(UGC)を使ったモバイルゲーム体験を提供しています。
プログラミング経験がないユーザーでもゲームを開発することができ、これまでに1,000本以上のゲームがリリースされています。
World App、Telegram、Farcaster上で、プレイまたはゲーム開発が可能になっています。
4.Telegram blockchain startup TOP raises $28.5 million as messaging platform expands crypto footprint
Telegramブロックチェーンの関連スタートアップ「The Open Platform(TOP)」が、$28.5Mドルを調達し、評価額は$1Bドルに達しました。Ribbit Capitalがリードし、Pantera Capitalも参加しています。
このTOPは、Telegramチェーン「TON」の上でアプリを開発している企業で、Telegramのウォレット「Wallet in Telegram」も開発しています。
今後はこのウォレットを米国やヨーロッパ市場に拡大するためのコンプライアンスや運営体制の整備をすすめていく予定です。またTONベースのゲームやAIプロジェクトもインキュベートしていくとのことです。
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