ライブイベント向けのプロトコル
#386 Bspeak! 2025年5月19日号
■ This Week in Crypto
１．KYD Labs Raises $7M to Revolutionize Venue Financing and Fan Loyalty
KYD Labsが、a16z crypto CSXのリードで$7Mドルを調達しました。
ライブイベント向けのプロトコルと、ファン向けのロイヤルティ報酬システムを開発していて、過去1年間で$4Mドル以上のチケット販売を記録したそうです。
従来のチケットプラットフォームは、イベント開催のための前払い金の見返りにファンのデータを握っています。
KYDでは将来のチケット販売を担保として、レンディングプロトコルで会場に前払い資本を提供します。
今後はこのモデルをスケールさせ、投資家がUSDCを貸し出すレンディングプロトコルを導入します。ファンがイベントに参加するたびに利回りが生まれ、会場が増えれば手数料も増え、投資家の関心も高まります。
ファンにとってもメリットがあり、イベント参加でポイントを獲得し、それをチケットや割引、先行入場、ドリンク、グッズに交換できます。
２．Excited to announce Giza has raised $5.2M to be the infrastructure for Xenocognitive Finance
Gizaは、AIを使ったDeFiインフラをつくるために、$5.2Mドルの資金を調達しました。CoinFund、Base Ecosystem Fund（Coinbase Ventures主導）などが参加しています。
イールドを最適化するAIエージェント「ARMA」を開発しています。BaseとMode上のレンディングプロトコルを対象に、ステーブルコインのデポジットの利回りを最大化します。
具体的にはAAVE、Morpho、Compound、MoonwellなどのAPR、報酬をリアルタイムで評価して、自動的に資産を最適なプールにリバランスします。またより高い利回りが他トークンで得られる場合には、自動でスワップもします。
アカウント抽象化で、ユーザーは資産を管理します。
３．Perpl raises $9.25M from Dragonfly to build on Monad
パーペチュアルDEXであるPerplが、Dragonflyをリード投資家として$9.25Mドルを調達しました。Monadチェーン上に開発されています。
テストネットは2025年末までのローンチを予定しており、Monadのメインネットのローンチ後に本格稼働となります。
４．Robinhood to acquire Canadian crypto trading platform WonderFi for around $179 million
Robinhoodが、カナダの暗号資産取引プラットフォームWonderFiを約$180Mドルの現金で買収することを発表しました。
今回の買収により、Robinhoodはカナダ市場での暗号資産ビジネスを大きく拡大する予定です。
zkSyncを使ったL2も作っていますが、今後Robinhoodがどうしていくかはまだわかりません。
５．0x Acquires Competitor Flood in Push to Boost Share of $2.3B DEX Aggregator Market
DEXインフラ企業である0xが、競合であるFloodを買収しました。
DEXアグリゲーター市場は競争が激しく、0xは昔からありますが、取引の量では1inchやCoW Swapなどに後れをとっています。
今回の買収で、EthereumとSolanaの両チェーンでシェア拡大を狙うそうです。
またAPI提供や分析ツールなどの新領域も展開していますが、Coinbase Wallet、Robinhood、Phantomなどに使われるコア製品の改善が最優先とされています。
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