EthDrive
久々にポッドキャストと収録して、コンソメさんのプロジェクトEthDriveについて話してもらいました。ぜひ聴いてみてください。
■ This Week in Crypto
1.Ion Protocol raises $4.8 million to unlock native yield on rollups and appchains
リステーキング資産向けの流動性プロトコルのIon Protocolが、$4.8Mの追加資金を調達しました。同時にNucleusというプロダクトを発表しています。
Nucleusをつかうと、ロールアップやAppchainにブリッジするだけで、ETH、BTC、USDなどの利回りが得られるというプロダクトで、裏ではIon Protocolのレンディングプラットフォームに貸し付けがされるということのようです。
ざっくり言えば BlastがやっているL2ネイティブイールドを、他チェーンでもできるようにするDeFiプロトコル/ブリッジという理解です。
2.Crypto-AI startup Sahara Labs raises $37 million in strategic funding
Sahara Labsは、Pantera CapitalとPolychain Capitalがリードするラウンドで$37Mを調達しました。Binance Labs、Samsung Nextなどが参加しています。
AIのためのブロックチェーン「Sahara blockchain」や、分散型トレーニングのためのAIインフラ、モデルやデータセットのマーケットプレイスなどを開発しています。
詳細は近々公開されるライトペーパーで明らかになるそうです。
3.Intent-centric Ethereum L2 Essential raises $11 million in Series A funding
Essentialが、シリーズAで$11Mを調達しました。Archetypeがリードし、IOSG Ventures、Spartanなどが参加しています。
Essentialは以前少し触れたことがありますが、「インテント中心」のL2を開発しています。
トランザクションベースのモデルとは異なり、ユーザーのインテント(意図)にもとづいたアプローチをとっていて、「ソルバー」と呼ばれる役割がオフチェーンでユーザーのインテントを処理します。
その結果、UXを良い、オンチェーン作業が少ない、などの利点があります。Cowswapなどのスワップや、Acrossのブリッジなども、インテントのアプローチをとっています。
4.Announcing Our Investment in Goldilocks
Goldilocksは、Hack VCをリードに$1.5Mドルを調達しました。Berachain上のDAOで、3つのDeFiプロトコルを開発しています。
Goldiswap: ガバナンストークンLOCKSをスワップできるAMM、ステーブルコインの借り入れなど
Goldilend: Bong Bear NFTのためのNFTレンディング
Goldivaults: 利回りと元本を分離するプラットフォーム(Pendleのようなもの)
5.Sling Money, a stablecoin-based global payment app, raises $15 million in Series A
デジタル決済スタートアップのSling Moneyは、シリーズAで$15Mを調達しました。USV(Union Square Ventures)、Ribbit Capital、Slow Venturesがリードしています。
Sling Moneyは、50以上の国(主にヨーロッパとアフリカ)において、安くまたは無料で、瞬時に送金できるサービスを提供しています。送金のときに、フィアットをPaxosのステーブルコイン(USDP)に変換し、それを送ったあとフィアットに戻して送金を完了させます。
6.Multicoin Capital leads $3.5 million seed raise for Crunch Lab
Crunch Labは、$3.5Mを調達しました。Multicoin Capitalがリードとなり、Factor Capital、Fabric VC、Elixir Capitalなどが参加しています。
Crunch Labは、分散型の機械学習コンペティションに参加するAI研究者向けプラットフォームを開発しています。参加に応じてCRNCHトークンを獲得でき、これによりガバナンス権などの特典が得られます。
7.ParaFi Capital leads $10 million Series A into permissioned Ethereum Layer 2 developer Parfin
Parfinは、シリーズAで$10Mを調達しました。ParaFi Capitalがリードし、Framework Venturesなどが参加しています。
Parfinはパブリックチェーンと、パーミッション型のチェーンを開発していて、特にラテンアメリカへの展開を強化しています。
パーミッション型のチェーンのほうは、トークン化、CBDC、機関間取引などのエンタープライズ向けのユースケースのために、KYC機能がありつつも、プライバシーが保護されます。またパブリックチェーン側のDeFiとのブリッジなどがあります。
ブラジル中央銀行のCBDCパイロットプログラムに参加していて、Mastercardのプログラムにも選ばれました。
8.Chaos Labs Raises $55M as Demand Grows for On-Chain Risk Management
Chaos Labsは、シリーズAで$55Mの資金を調達しました。Haun Venturesがリードとなり、Lightspeed、Galaxy、PayPalなどが参加しています。
オンチェーンのリスク管理ツールを提供しています。Aave、Ethena、GMX、Jupiterなど20以上のプロトコルに、セキュリティのためのリアルタイムのデータやリスク評価ツールなどを提供しています。
9.1kx leads $5 million seed round for modular smart accounts developer Rhinestone
Rhinestoneは、スマートアカウントのインフラを開発するスタートアップで、$5Mのシード資金を調達しました。1kxがリードし、CoinFund、Lattice、Circle Ventures、zkSync、Cyberなどが参加しています。
スマートアカウントは、スマートコントラクトによるウォレットのことで「アカウントアブストラクション」など機能を拡張しています。
今後、開発者インセンティブプログラムなどを計画しています。
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